アメリカは車社会です。これは言うまでもなくご存知の人もきっと多いでしょう。
都市によっては電車やバスなどの公共交通機関が発達しているところもありますが、多くのアメリカに住む人は通学・通勤・外出に車を使います。
車から出る排気ガスによる環境への問題も気になりますが、アメリカでは朝晩のラッシュ時に起こる渋滞も悩みの一つです。日本のようにぎゅうぎゅう詰めの満員電車に乗り通学・通勤も大変ですが、いつ緩和されるかも分からない渋滞にはまるのも辛いですよね。
特に朝は出社時間を気にしなければならないので、渋滞が始まると焦りも出てきて、いらだってしまう人も多いでしょう。ラッシュを避けるために、朝は勤務開始の2時間くらい前には家を出るという人もいますし、帰りは残業をして時間をずらして帰宅するという人もいます。
恐らく渋滞はアメリカに住む人なら一度は経験することだと思います。
アメリカのワシントン州カークランド(Kirkland)に本社を置く、交通情報とドライビングサービスの国際的有力プロバイダーINRIXのデータを元に、アメリカで最も渋滞がひどいと言われている10都市を紹介します。
アメリカ旅行やアメリカ国内で引っ越し先を探している人の参考になれば嬉しいです。
第10位: ハワイ州ホノルル (Honolulu, Hawaii)
平均渋滞時間: 49分
ホノルルは日本人にとても人気のあるオアフ島にある都市です。ホノルルは、ハワイ州最大の都市でかつ州都です。ホノルルのラッシュアワーは、平日、市内へ向かう方面(インバウンド: inbound)は午前5時〜8時の間、市外へ向かう方面(アウトバウンド: outbound)は午後3時〜6時半の間です。
特に渋滞が発生しやすいのが、州間高速道路H-1号線、州間高速道路H-2線、ニミッツ・ハイウェイ/アラモアナ大通り(Nimitz Highway/Ala Moana Boulevard)、ホノルルのダウンタウン、ワイキキへ向かう方面です。
第9位: ジョージア州アトランタ (Atlanta, Georgia)
平均渋滞時間: 59分
アメリカ東南部の経済中心部であるジョージア州にあるアトランタ。アトランタはジョージア州の州都です。アトランタは、午前7時前後に各地で渋滞が発生し、なんと完全に渋滞が緩和されるのは午前10時頃です。
夕方の渋滞は日によって異なりますが、だいたい午後3時半頃から少しずつ道路が混み始め、渋滞が緩和されるのが午後6時20分〜午後7時15分頃です。特に月曜日の朝と金曜日の夜(夕方)の渋滞が一番ひどいと言われています。
アトランタの渋滞は、急激に増え続けている人口増加と共に年々(日々)悪化しています。
第8位: イリノイ州シカゴ (Chicago, Illinois)
平均渋滞時間: 60分
イリノイ州の州都であるシカゴ。ニューヨーク市、ロサンゼルスに次ぐ人口を持ちます。シカゴのラッシュが始まる時間帯は、平日午前6時〜午前8時の間、午後4時〜午後6時の間です。午後の渋滞の方が午前(朝)の渋滞より混み具合が激しいと言われています。
第7位: マサチューセッツ州ボストン (Boston, Massachusetts)
平均渋滞時間: 64分
マサチューセッツ州の州都ボストン。ボストンの公共交通機関は他の都市に比べ比較的発達していると言われていますが、激しい交通渋滞はボストン市民の悩みの種です。
平日はだいたい午前7時〜9時の間で朝のラッシュが発生し、午後は4時〜7時の間で夕方のラッシュが発生します。州間高速道路93号線(I-93)、市を取り巻くように走る州間高速道路95号線(I-95)が最も混雑する道路と言われています。
*I-95はマサチューセッツ128号線(ルート128)と呼ばれています。
第6位: ワシントン州シアトル (Seattle, Washington)
平均渋滞時間: 66分
アメリカ西海岸最北部にあるワシントン州。シアトルはワシントン州最大の都市です。
*ワシントン州の州都はオリンピア(Olympia)です。
シアトルの渋滞は、場所にもよりますが平日午前4時30分〜9時頃、午後2時から7時の間で発生します。一度渋滞が始まってしまうとなかなか緩和されないシアトルの渋滞。その為、シアトル近郊を観光・通勤・通学をする人は渋滞時間を多く見積もる必要があります。
シアトルは他のアメリカ国内大都市に比べ、公共交通機関の発達が遅いと言われています。その為、渋滞緩和につながるようにシアトルでは鉄道の拡張整備が現在進められています。
第5位: ニューヨーク州ニューヨーク (New York, New York)
平均渋滞時間: 73分
アメリカのニューヨーク州にあるニューヨーク市。アメリカ国内最大都市で人口は800万人を超えると言われています。
*ニューヨーク州の州都はオールバニ(Albany)です。
ニューヨーク市に住む通勤者は早起きで帰りが遅いという話を聴いたことがある人も多いかもしれません。ですが車の渋滞に限って言えば、ニューヨーク市のラッシュは午前7時〜9時頃、午後4時〜6時がピークです。
第4位: テキサス州ヒューストン (Houston, Texas)
平均渋滞時間: 74分
ヒューストンはアメリカ南東部テキサス州にあります。
*テキサス州の州都はオースティン(Austin)です。
ヒューストンの朝の渋滞は午前7時頃発生し、午前9時頃緩和されます。夕方のラッシュは、午後4時頃発生し、午後7時頃緩和されます。特に、Galleria近郊、US-59とIH-10間の渋滞が激しいです。
第3位: カリフォルニア州サンフランシスコ (San Francisco, California)
平均渋滞時間: 75分
アメリカ西海岸カリフォルニア州にあるサンフランシスコ。サンフランシスコはアメリカ西海岸を代表する世界都市です。
サンフランシスコの渋滞は、月曜日から金曜日の平日に発生し、朝のラシュピークは午前7時〜9時、午後は4時〜6時頃発生します。ただしこれはあくまでも目安の時間帯であり、サンフランシスコではラッシュアワー以外の時間帯でも各地で渋滞が頻発しています。
第2位: ワシントンD.C. (Washington D.C.)
平均渋滞時間: 75分
アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.。
ワシントンD.C.のラッシュは日によって異なり予測が難しいですが、平日午前6時〜9時30分頃、午後3時30分〜6時30分頃に発生することが多いです。平均渋滞時間は75分!
1日の貴重な時間が渋滞に奪われていくなんてちょっともったいないですよね。
第1位: カリフォルニア州ロサンゼルス (Los Angeles, California)
平均渋滞時間: 81分
日本人から人気のある観光地ロサンゼルス。ロサンゼルスはニューヨーク市に次いで人口が多く、世界都市の一つです。
*カリフォルニア州の州都はサクラメント(Sacramento)です。
残念ながらアメリカ国内で最も渋滞が激しい都市第1位になってしまったロサンゼルス。ロサンゼルの交通渋滞の悪さはアメリカに住む人なら知らない人はいないのでは?というくらい有名な話です。
ロサンゼルスには、州間高速道路(インターステイトハイウェイ)、カリフォルニア州道、フリーウェイ(高速道路)が多いので、移動にはとても便利ですが、ロサンゼルスのハイウェイは常に混み合っています。とは言え、平均渋滞時間81分はひどすぎます。ホノルルの49分なんてあっという間ですね。
特に渋滞がひどいのは午前7時〜9時、午後3時〜7時です。ハイウェイには乗り合い専用のレーンもありますが、渋滞緩和にはあまりつながっていないようで、このひどすぎる渋滞を緩和するためにロサンゼルス市では地下鉄・バス・タクシーなどの整備を行っているようですが渋滞緩和までにはまだまだ時間がかかりそうです。
また、渋滞が激しい=交通量が多いロサンゼルスでは車から出る排気ガスによる環境汚染問題が深刻化しています。
アメリカで最も渋滞がひどい都市まとめ
アメリカに住む人は車で移動するのが当たり前と思っている人が多く、一部都市では公共交通機関が発達しているにも関わらず世間体や治安問題を気にしてあえてバスや電車を使わないという人もいるようです。
地球温暖化の原因は排気ガスだけではありませんが、地球温暖化を加速させている原因の一つであることは事実です。アメリカに来て気付いたことは、だいたい車の中にいるのは運転手のみなんです。同乗者がほぼいないんです。一人一台車を運転していたら渋滞につながることは確かですよね。
相乗りをしたり、公共交通機関がもっと便利で発達すれば渋滞緩和に繋がると言われています。渋滞が緩和されれば緩和された分の時間が自分のために使えます。一人でも多くの人が環境問題や渋滞緩和を考慮して行動できるようになるといいですね。
補足: サンクスギビングデーやクリスマス前後は通常よりも渋滞が激しくなることが予想されるのでご注意下さい。
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