長年の3本の親知らずと付き合ってきましたがついに別れを告げる日がやってきました。しかも医療費が高いアメリカで。抜歯よりもどれだけ費用がかかるのかの方が気になりますが、今回はアメリカで親知らずを抜歯する予定の方(あんまりいないかな?)の為に備忘録を兼ねて体験談をまとめました。
1.親知らずは絶対抜かなきゃいけないの?
これはどうやら絶対ではないらしいです。「痛くてたまらない」「虫歯になってる」場合は抜歯するのが望ましいようですが、私の様に綺麗に生えてて歯磨きがしっかりできていれば必ずしも抜歯はしなくて良いそうです。
気になっていたのは歯並び。少し前から歯並びが前よりも悪くなったなとは少し感じていました。でも全く痛くなかったし、定期的に行っている歯科検診でも問題はなかったので一生親知らずとお付き合いだな!と思っていたのに、結局は抜歯することに。
抜歯した理由は保険絡みなのですが、お恥ずかしい話保険関連は全て主人に任せていて私自身よく分かっていないのでここではあえて触れません。すいません!そして授乳中でも親知らずの抜歯はできるのかですが結論から言ってしまうと授乳中でも親知らずの抜歯は可能です!
2.アメリカで親知らず抜歯の基本的な流れ
さて、早速アメリカで親知らずの抜歯の基本的な流れを紹介していきます。医療機関や保険によって少し流れが変わるかもしれないので参考までに読んでくださいね。親知らず抜歯は英語でWisdom Teeth Removalと言います。
- 保険会社に保険適用内容について確認
- Oral Surgeon Consultation (口腔外科にてカウンセリング)
- 抜歯する日にちを予約 (Appointment)
- 親知らず抜歯
①保険の確認
親知らず抜歯の場合、Dental Insuranceが適用になるのかOral Surgeryになるのか事前に確認した方が良いです。どうやら親知らずの生え方によってどっちが適用になるのか違うみたいなので当然費用に差が出てきます。
②Consultation
腕の良いドクターに当たると術後の痛みがあまりないと聞いたので口コミを元に評判の良いドクターを指名して予約しました。Consultationではレントゲン撮影・身長・体重・持病の有無・服用中の薬などの問診がありました。
レントゲン撮影をして親知らずの生え方の確認をし、抜歯は絶対に必要かどうかの最終確認をしました。また、まだ授乳中だったので抜歯時に使われる麻酔と抜歯後の痛み止めは授乳中でも問題ないかをこちらからは質問しました。
最終的に抜歯が決まったら局所麻酔(Local Anesthesia)にするか全身麻酔(General Anesthesia)にするか選択をし最後に抜歯日の予約を入れて終了。
私は授乳中ということもあり全身麻酔では術後すぐに家事育児ができなくなると思い局所麻酔を選択しました。(後に主人を含め周りの人から局所麻酔を選んだことに本気でびびられました。笑 )
3.親知らずの抜歯日の流れ
予約時間が夕方16時からだったので15:40分くらいには病院に着くようにしました。それまでは普段通りの生活にプラスして早めのおやつ(最後の晩餐)を楽しみました。(術後しばらくの間は噛まずに食べられる離乳食のような物ばかりを食べることになるので是非とも最後の晩餐を楽しんでくださいね!)
病院到着〜手術室へ移動
受付で予約確認をした後すぐに診察室へ通されました。そこでは名前・生年月日・薬のアレルギーの有無・抜歯する歯の数と位置の確認がありました。(念を押して授乳中であることを伝えました。)
そして手術室へ移動です。雰囲気は歯医者さんみたいな感じではありましたが色々な機器や道具が置いてあってちょっと緊張してしまいました。ですが自然分娩を体験した為に歯の痛みなんか何ともないわー!と妙に腹をくくっている自分もいました。
もう逃げられない!ついに抜歯開始!!
局所麻酔を選択したがために、先生たちのやりとりや手術の音が始終聞こえていました。最初は口の中に練り飴みたいなキャンディーがついた棒を左右口の中に入れしばらく待機。(サクランボ味で甘かったです。)
麻酔が効くまでの間、ナースやドクターが気さくに話しかけてくれるんですけど口の中に棒みたいなのが入ってて私はあー、うー、しか言えず「話しかけてくるのやめろー!」と内心ずっと思っていました。5分くらいたったら今度は歯茎に麻酔の注射三ヶ所をして完全に麻痺したところで抜歯開始。
麻酔が効いてるから手術中は全く痛くない
ドクターが軽快な音楽を流していよいよ手術開始です。音楽かけながらってのはアメリカっぽいですね!機械の音とか気になったので音楽かけてくれてこちらも助かりました。
当たり前ですけど麻酔のおかげで痛みは全くありませんでした。但し、局所麻酔なので歯がグイグイ引っ張られる感覚はありました。
親知らず3本の抜歯にかかった時間はたったの40分!
もっと時間がかかると思いきや麻酔から抜歯まで意外にすぐ終わりました。帰る前に主人を含め術後の注意事項の確認があり、その後口の中に大きな綿を詰めて帰宅。ずっと口を開けたままだったので顎が疲れた…。
4.親知らず抜歯後の注意事項
以下、お世話になった口腔外科でもらった紙に書かれていた抜歯後の注意事項を紹介します。
- 口の中の綿(ガーゼ)を止血の為にしっかり噛み、毎30分ごとに血が止まるまでガーゼを取り替える。
- 水分補給(最初はぬるま湯のみ)は抜歯後1時間後から。スープや噛まずに食べれる物(ゼリーなど)は術後2時間後からオッケー!
- 歯磨き粉はしばらく使用しない。
- 寝るときは顔の腫れを少なくする為枕を2段くらい高くして寝る。
- 当分の間は辛いもの、極端に熱いもの、酸味のある食事を控える。
- 口の中をゆすぐ時は食塩水を使う。
- 痛みは我慢せずに痛み止を早めに飲み、抗生物質が処方された場合は全て抗生物質を飲みきること。
- 術後何回か顎の部分を冷やす。(病院から保冷剤を4パックもらいました。)
- 食後は穴の空いた部分にカスが溜まりやすいので注射器(病院から貰いました)と食塩水を使ってカスを取り除く。(やり過ぎ注意)
- ドライソケットになるのを防ぐために術後1週間くらいは強く口をゆすがない。
5.親知らず抜歯後の様子
さて、親知らずの抜歯で一番い気になるのは麻酔が切れた後の痛みではないでしょうか?私の場合、幸いにも術後の痛みはあんまりなく抜歯した当日は少しズキズキするかな?という我慢できる範囲の痛みを感じましたが術後翌日以降はほとんど痛みはありませんでした。痛み止めを一応もらったのですが服用したのは術後の夜だけでした。
出血は術後2日目のお昼くらいにはほぼ止まりました。顔の腫れは術後三日目にいきなり現れ、真四角なドデーン!とした顔と2、3日付き合いました。顔の腫れと同時に下顎に黄色のあざができましたが術後5日目くらいであざは消えていました。
縫合に使われた糸は溶けるタイプなので術後何も問題がなければ口腔外科で経過診察を行う必要はありませんでした。
6.親知らず抜歯前に事前に準備をしておけば良かった事
何を思ったか結構余裕な雰囲気を出していた私ですが親知らず抜歯前に事前に準備しておけば良かった事を以下にまとめました。
- 大きめのガーゼの準備(結構出血するので病院でもらったガーゼだけでは足りない)
- スープやゼリーを準備しておく
- 口の中を軽くゆすぐ用に食塩水を作っておく
7.アメリカで親知らず抜歯の体験談まとめ
今回はアメリカで行う親知らずの抜歯について紹介しましたがいかがでしたか?抜歯後の車の運転は麻酔の影響もあり危険なので必ず付添人と一緒に行ってくださいね。
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