この記事を読んで下さっているのはきっとこのような方でしょうか?
- アメリカ人のパートナーと結婚を視野に入れビザの種類を調べている人。
- フィアンセビザ取得を検討中の人。
- 移民ビザ(配偶者ビザ/IR-1・CR-1)と非移民ビザの違いがよく分からなくなった人。
- K3ビザってなんぞや!?
今回は私の体験談の一つとしてフィアンセビザ(K1)を申請する前段階の話、そしてK3とIR1/CR1について私なりに調べたことを紹介したいと思います。(2015年5月の話)
*この記事は以前「私がフィアンセビザを選んだ理由パート①」として公開していましたが記事内容を更新したため原題に変更しました。
*アメリカの移民法や申請方法は頻繁に変わります。必ず手続き前にご自身で最新の情報を確認して下さい。
*私はアメリカ移住の為のビザ申請プロセスを経験した者ではありますが専門家ではありません。
1. フィアンセビザと配偶者ビザの違い
アメリカ移住準備のまず第一歩!VISAの種類を知ろう!でお話したようにフィアンセビザ(K1/婚約者ビザ)と配偶者ビザは別物です。
①フィアンセビザ(非移民ビザ)
フィアンセビザはK1または婚約者ビザと呼ばれています。アメリカ人のパートナーからプロポーズをされアメリカで入籍・結婚する。日本では婚姻届けは提出しない方が申請できるビザです。
②配偶者ビザ(移民ビザ)
一方配偶者ビザはアメリカ人のパートナーと日本で入籍または既に入籍済で日本でアメリカ人の配偶者として米国に入国する為のビザを申請します。配偶者ビザや移民ビザやIR1/CR1と呼ばれます。
もしあなたが日本で既にアメリカ人のパートナーと入籍しているのであればフィアンセビザの申請はできません。配偶者ビザを申請することになります。
2. IR-1とCR-1の違い
IR1とCR1はどちらも米国市民の配偶者が申請できる移民ビザです。
①IR-1(Immediate Relativeの略)
結婚2年以上の人に与えられる10年の永住権(グリーンカード/GC)です。
②CR-1(Conditional Residencyの略)
結婚2年未満の人に与えられる2年の条件付き永住権です。
IR1とCR1の選択はできずUSCIS(移民局)とNVC(National Visa Center)が婚姻期間を確認してどちらかいずれのビザを発給します。このUSCISとNVCという言葉は今後アメリカ移住に必要なビザを申請する時によく出てくる政府機関名なので覚えておきましょう。
3. K1とK3ビザの違い
フィアンセビザ(婚約者ビザ/非移民ビザ)はK-1と表記されます。実はもう一つKビザのカテゴリーの中にK-3というビザがあります。K-1とK-3は同じKビザのカテゴリーに入っているため少し紛らわしいです。私は最初K-1とK-3がごっちゃになりました。
①K-1
繰返しになりますがK-1は非移民ビザです。日本では入籍せずアメリカに入国してから結婚する予定の人の為のビザ。
②K-3
K3は配偶者ビザとも呼ばれています。K3もK1と同じで非移民ビザです。アメリカ市民と既に結婚している人がアメリカの永住権を申請する為のビザ。
4. K3ビザとIR1/CR1の違い
配偶者ビザはIR1/CR1だけだと私は思い込んでいました。ところがK3も配偶者ビザと呼ばれているので何だかよく分からなくなってしまったのです。簡単にまとめると下のようになります。
①K3ビザ
非移民ビザ。アメリカ市民の配偶者が申請できるビザでIR1/CR1ビザと当時に申請ができるビザ。K3を使ってアメリカ入国した場合はK1ビザ(フィアンセ/婚約者ビザ)と同様にK3から永住権(グリーンカード)に切替手続きが必要になります。これをアジャストメント申請と言います。(Adjustment of Status)
②IR1/CR1ビザ
移民ビザ。K3同様にアメリカ市民の配偶者が申請できるビザ。IR1/CR1を使ってアメリカに入国した場合、アジャストメント申請手続きは不要です。
5. K3ビザのメリットは何なのか?
以前はK3ビザはなかったビザの種類なのですが、では何故K3ビザができたのでしょうか?
アメリカ移住の為にビザを調べている方ならお分かりだと思いますがK1にしろIR1/CR1ビザにしろ取得までに時間がかかります。特にIR1/CR1は取得までに約1年〜2年以上かかると言われていて、パートナーが日本に住んでいない場合は夫婦なのに長期間離ればなれになってしまいます。私のIR1/CR1を申請した友人はビザ取得までに1年強かかったと言っていました。
IR1/CR1ビザ発給まであまりにも時間がかかるのでこの時間差を埋めるためにできたのがK3なんです。つまりK3とIR1/CR1を同時に申請しK3がIR1/CR1よりも先にとれた場合は、K-3(非移民)ビザを使って米国に入国することが可能になります。
もしかしたら渡米できる時期が早くなるかもしれないと思われがちなK3ですが、K3取得にかかる時間はIR1/CR1と同じくらい長期戦になると言われています。それでは意味ないじゃんという感じですね。
しかもK3で申請した場合アジャストメント申請を米国行わなければならず、コストもIR1/CR1よりかかるのでK3とIR1CR1をダブル申請するかどうかはパートナーとよく話し合った方が良いと思います。
6. ビザ申請にかかる費用と期間のまとめ
K1(フィアンセビザ/婚約者ビザ)・K3・IR1/CR1ビザにかかる費用と取得までの目安の期間をまとめました。ぜひ参考にしてください。
①K1(非移民ビザ)
費用: 約1700USD(アジャストメント申請代含む)
期間: 約6ヶ月〜1年
②K3(非移民ビザ)
費用: 約1700USD(アジャストメント申請代含む)
期間: 約6ヶ月〜1年以上
③IR1/CR1(移民ビザ)
費用: 約900USD
期間: 約1年〜2年
*取得までにかかる期間は個人差があります。費用は変動するので最新情報はご自身で確認してください。
7. 私の経験談: 非移民ビザにするか移民ビザにするか
ここからは少し私の経験談を紹介したいと思います。興味のある方はぜひ読んでくださいね。
私とアメリカ市民である主人がビザについて調べ始めたのは2015年の5月のことでした。私達は日本で一緒に暮らしてたので日本で入籍する気満々でした。主人はアメリカ大使館に婚姻要件具備証明書を取りに行き、私は婚姻届けを区役所からもらい全て記入し主人の家族が来日した時にみんなの前で署名をして区役所に提出しようと計画していました。
私達はビザ関連を調べ始めた時に既に結婚式の日取りが決まっていました。予定では日本で入籍をしてそれからビザ申請を始めてアメリカ移住するつもりでいました。ところがそんな時、主人のお姉さんの結婚式の日取りが2015年10月に決まり、姉の結婚式のタイミングでアメリカ移住できたら交通費うくね!なんて最初は深いこと考えずに笑っていました。今思えばビザのことをなめていました。
元々主人と「子育てはアメリカでした方が良い」とか「子供ができる前にアメリカの環境に慣れた方が良い」とか色々と話していたので10月の結婚式に合わせてアメリカに引っ越そうと話がまとまりました。(どこまで二人してのんきなんでしょうね・・・。)
婚姻届けを出す日にちも選び、式が終わったら書類手続き始めようかと話していたころ主人が急にビザのことを気になりだして調べ始めました。この時私達は移民ビザを申請したら取得までに1年はかかるという事実を初めて知ったのです。二人して結婚式前に絶句ですよ。
1年も取得までに時間がかかったら10月の結婚式行けないじゃん!
移民ビザ取得にかかる期間は1年以上ということをこの時に気付いて本当に良かったと思っています。なぜならもし日本で婚姻届を提出していたら非移民ビザ(婚約者ビザ)を選択するという選択は消滅し、移民ビザを申請するしかなかったですからね。
結局、記入済の婚姻届は保管し自分達の式が終わったらもう一度ビザについて調べ直そうとなりました。割と私達は何事も計画を立てて行動していたのにも関わらず、まさかの大切なビザについてほとんど何も知らなかったとは情けないです。
8. まとめ
ということで私達のようにならない為にもアメリカ市民と結婚を予定している方はぜひじっくりとビザのことを調べてください。ビザの種類について少しでも参考になれば嬉しいです。
少しでもこの記事がお役に立てたら嬉しいです!
あなたもアメリカにいる仲間とつながれる大人気のAmerican Sakuraネットワークグループのメンバーになりませんか?無料登録は下のボタンから簡単にできます。Join us!
アメリカの生活に関して「もっと知りたい!」「気になる!」「こういう場合はどうしたらいい?」「誰に聞いたらいい?」と思ったことはありませんか?
そんな時はAmerican Sakuraのフォーラム(掲示板)を利用してください。
Leave a Reply