VISAの許可もおりアメリカ移住・赴任する日が定まって来ると楽しみ半分、不安半分、ちょっと不思議な気分になります。今、まさにアメリカ移住・赴任準備をしている方、今のお気持ちはいかがですか?また、既に在米中の方は準備の段階ではどのようなお気持ちでしたか?
アメリカ移住・赴任の日が決まって私が思ったことは「何を準備すれば良いのか?」でした。そこでアメリカ移住前に私が行ったこと・アメリカに持っていって良かった物のリストを作りました。ぜひアメリカ移住・赴任予定の方は参考にしてください。
*個人の経験を元に書いています。私が書いたリストの中でご自身にとって必要・不必要の判断はお任せいたします。
1. 転出届け
私は実家に住所は移さず最終居住地の区役所に転出届けを提出しました。
手続きは新しい住所に住み始める約2週間前からできます。通常転出届けを出すと「転出証明書」が発行されますが、海外に転出する場合、転出証明書は発行されません。
アメリカ(海外)に転出する方の転出届けの記入方法は、転出先を記入する欄に「アメリカに転居(移住)」と記入します。国民健康保険加入者は保険証の返却をお忘れなく!
最近、市・区役所のシステムが変化しているようで地域によっては記述式ではなく口頭で転出先を聞かれる場合があります。私が手続きをした豊島区は口頭で手続きを行うシステムでした。
特にアメリカの住所は聞かれませんでしたが、役所のシステムや規則は変わることもあるので念のために事前に転居先をメモしていくことをお勧めします。
2. 国民年金
海外に居住することになった場合、国民年金は強制加入ではなくなります。
①任意加入
日本国籍であれば任意で日本の国民年金に加入することができます。アメリカ(海外)に転居される方で任意加入希望の方は別途手続きが必要です。詳しい手続き方法や必要な書類は日本年金機構のウェブサイトを参考にしてください。
②カラ期間
カラ期間(合算対象期間)は、年金額には反映されない期間だけど受給資格期間をみる場合に期間の計算に含むということです。海外へ転出手続きされた方は任意加入の手続きをしなければ自動的にカラ期間扱いになります。
参考
パートナーが日本で年金を払い自国に戻った場合「脱退一時金の請求」ができます。
3. 銀行口座整理
私は用途に合わせて日本の銀行口座を複数持っていました。アメリカに来て日本の口座を管理する機会は少ないだろうと思っていたのですが、2014年から適用されたFATCA(ファトカ)の存在を知り口座を一つにまとめました。
FATCAは”Foreign Account Tax Compliance Act”の略で、アメリカ国外に銀行口座をもっている人の租税回避を阻止する目的で作られた税法です。
海外に口座を持つ事が悪いことではなく、アメリカ国外に銀行口座を持っている人は毎年年末調整(Tax Return)時に海外にある銀行口座の残高等を細かく報告する必要があります。
アメリカから日本の銀行の残高証明を取り寄せたりするのはちょっと面倒だと思ったので、複数あった口座を解約しメインの銀行口座だけ残しました。
ここで注意したいのが、日本の銀行口座は一度解約してしまうと次に口座を作るのが難しくなってしまう点です。銀行口座解約はよく考えてから行動に移した方がよさそうですね。
4. 生命保険
銀行口座整理の項目でも書いたようにこのFATCAは日本の生命保険にも適用されます。
私は全て払い済みだったこともあり解約してしまいました。詳しくは保険会社に相談してください。
5. 投資口座解約
私はSBI証券を利用していました。SBI証券に確認をしたところアメリカに移住した場合日本非居住者になるので証券取引はできないとのことでした。なのでタイミングを見計らって解約しました。
NISA口座も日本非居住者は利用できないのでご注意ください。詳しくはご利用中の証券会社に問い合わせてください。
6. クレジットカード解約
日本のクレジットカードを解約するかどうか悩んだのですが、アメリカでクレジットカードを作ったので私はアメリカ移住後に解約しました。
今は書類のやりとりがなくてもオンラインで解約できるカードもあれば、お客様専用窓口に電話し「アメリカに居住中で今の所一時帰国は未定」と伝えると電話一本で解約ができてしまうカードもあるのですね。便利!
7. 郵便転送届け
1年間旧住所宛に届いた郵便物を新住所に転送してくれる無料サービスです。郵便局窓口またはインターネットから申込をすることができます。
私は転送先を実家にしておきました。引っ越した当初は結構転送物があったので登録しておいてよかったなと思います。
8. 携帯電話・インターネット・電気・ガス・水道解約
①携帯電話
私はSIMフリーのiPhoneに格安SIM(BIC SIM)を挿入して使用していました。アメリカでは日本で使っていたiPhoneにアメリカで購入したSIM挿入して使っています。BIC SIMの解約はインターネットから簡単にできます。
②インターネット
OCNを利用していましたが簡単にインターネットから解約手続きができました。解約日を指定できるので引っ越し日が決まったらバタバタする前に前もって手続きをしておくと良いと思います。(立ち会い不要)モデムキットの返送をお忘れなく!
③電気・ガス
インターネット・電話で解約申込手続きができます。(立ち会い不要)
④水道
インターネット・電話で解約申込手続きができます。(立ち会い要)
9. 国際免許証申請
アメリカ居住者は州発行の運転免許証を取る必要がありますが、アメリカ入国後すぐに車を運転したい方は国際免許証があると便利です。
国際免許証の取り方は国際免許の取り方完全保存版!これで不備なく国際免許証一発GETで紹介しています。興味のある方はぜひ読んで下さい。
10. 確定申告と納税
出国前にその年の確定申告と納税を済ませました。(個人の場合)税務署窓口では「海外に転居するので確定申告に来ました」と伝えるとスムーズです。
11. 戸籍謄本をもらう
フィアンセビザ(K1/婚約者ビザ)でアメリカに入国する人はアメリカでグリーンカード(永住権)を申請する時・入籍の手続きをする時に戸籍謄本が必要になります。(英訳付き)5〜6枚あると安心です。
フィアンセビザ申請者以外の方でも戸籍謄本を必要とするシーンがあるかもしれないので2〜3枚事前に用意しておくと良いと思います。
12. 健康診断と予防接種
フィアンセビザ(K1/婚約者ビザ)申請時に基本的な健診と必要な予防接種は済ませましたが、私は婦人科系の健診も日本で受けていきました。
ご存知の方も多いと思いますがアメリカの医療費は高額です。ちょっと気になるところがあるならば、保険があるうちに日本で検査をし治療した方が賢明です。
13. 歯科検診と歯のクリーニング
アメリカの健康保険は歯科健診・歯の治療はカバーされません。別途歯科専用の保険に入る必要があります。私は日本で定期的に歯のクリーニングをしていましたので出国前もしっかりクリーニングしました。そして親知らずを抜くなら日本で抜歯した方が良いです。
実は私、親知らず3本綺麗に生えているのですがアメリカに来てから少しずつ歯並びに影響し始めていることに気付いたのです。アメリカで親知らずを抜歯する日がやってくるかもしれないと思い試しにクリニックや料金を調べてみました。
なんと一本の親知らずにつき一般的には200ドル〜500ドル。4本全部抜歯する場合は1,400ドルを請求されるらしいです。(親知らずの生え方によって料金は変動します。)歯科保険に入っていれば治療費は多少カバーされると思いますが高額請求書見たら倒れてしまいそうなのでしばらく様子をみることにしました。
14. 眼鏡を新しく作り直す
普段はコンタクトレンズを使っているのですが、もう何年も作り替えていなかった度数が合っていない眼鏡をアメリカ移住記念で作り替えました。
スタイリッシュなデザインが多く30〜40分で完成するZoff(ゾフ)がおすすめです。
15. 眼科検診とコンタクトレンズ1年分購入
アメリカ移住前に最後の眼科健診に行きました。ドライアイ用の目薬と結膜炎用の目薬を大量に処方してもらい、コンタクトレンズも1年分処方してもらいました。
先生が「Johnson & Johnsonはアメリカの会社だからコンタクトレンズはアメリカの方が安いんじゃない?」言ってきたので、「先生アメリカの医療費をバカにしてはいけませんよ。何よりもまず医者探しから始めないとです。笑」と伝えておきました。
16. 不要品を販売・譲る
捨てるのはもったいないので家具やラックなどはクレイグリストを使って売りました。結構良い値段で売れるので最後の小銭稼ぎになりました。
細かいものは高い値がつかないのを覚悟でリサイクルショップに持っていきました。
17. 持って行って良かった物 ☆常備薬編☆
私は普段風邪をひいたりすることがあまりないのですが、念のために次の薬だけは日本からアメリカへ持って行きました。
- 頭痛薬
- 胃薬(百草丸お勧め!)
- 風邪薬
- 目薬(アメリカの目薬は高いです!コンタクトレンズ用の目薬は必須です。)
- オロナイン
- メンソレータム
アメリカの薬局にはものすごい種類の薬が売っています。どれを選んだら良いのか分からないし、アメリカの薬は強いです。アジア人の身体の私にはアメリカの薬が強すぎて気分が悪くなってしまった経験があるので、基本的にアメリカで売られている薬は飲まないようにしています。ちょっと体調がすぐれない時は日本の薬を飲みます。
18. 持って行って良かった物 ☆生活用品☆
日本からアメリカに持って行ってよかった生活用品のリストです。
- 歯ブラシ
- スキンケア用品(2、3ヶ月分)
- 爪切り
- 眉用のカミソリ
- 生理用品
- 五本指ソックス
- 腹巻きとネックウォーマー
①歯ブラシ
アメリカで買えよ!と言われてしまいそうですが、アメリカの歯ブラシのヘッドは子供用も大人用も大きいです。奥歯までしっかり届くコンパクトタイプの歯ブラシをアメリカで見たことがありません。私は日本から大量にコンパクトタイプの歯ブラシを持っていきました。
②スキンケア用品
スキンケア用品は2、3ヶ月分だけ日本で使用していた物を持って行きました。私の場合永住なのでアメリカでいずれは自分にあった化粧品を見つけたいと思っていたのであえて約3ヶ月分にしました。フェイスパウダーや下地は肌のトーンが欧米人とアジアでは違うので化粧下地やメイク類も日本で愛用していた物を大量に購入してアメリカに持っていきました。
③爪切り
これもアメリカで買えよ!と言われそうですが、日本の爪切り最高です!持ちやすい大きさで、切れ味もよくて、切り終わったあとも爪がガタガタしないです。アメリカのはお察しの通り大きいです。
④眉用のカミソリ
アメリカで売っていそうなのにこれだけはどこにいってもなぜか見つけることができません。日本から持っていってよかったなと思います。ここまで探して見つからないとなるとアメリカ人は眉を剃らないのか?いや、むしろ抜いているのか?と疑問に思う日々です。
⑤生理用品
アメリカの生理用品は私には合いませんでした。質が悪く入っている量が少ないのに高額。アメリカから日本の生理用品を買うこともできますが割高なので日本から持っていくことをおすすめします。
⑥五本指ソックス
これもアメリカでは見たことがありません。五本指ソックスは一度履くとやみつきですよ。
⑦腹巻きとネックウォーマー
冷え性対策必須アイテム!アメリカの人に冷え性と言っても伝わらないので自力で冷え性改善。
19. 持って行って良かった物 ☆食関連☆
日本からアメリカに持って行ってよかった食関連のリストです。
- 湯のみ
- お椀
- 大根おろし器
- だしの素
- カリカリ梅
- ミンティア
- お気に入りの煎茶
- ふりかけ
- 乾燥わかめ
20. 家族と友人の時間を思いっきり楽しむ
これは私が今少し後悔していることです。もうちょっと家族や友人と過ごす時間をたっぷり取ればよかったなとアメリカに来てから後悔しています。それはきっとアメリカでなかなか気の合う友人に巡り会えないからかもしれません。
友人達と過ごす時間も大切ですが、やはり家族との時間は特に出発前は大切にしてください。またすぐ会えるし、メールやスカイプもあるから大丈夫って最初は思いますがやはり海をまたいで違う土地に来ると寂しく感じます。
時差があるので上手く時間調整ができないこともありますが、私はアメリカに移住後家族と電話で話す機会が増えました。でもやっぱり会いたいなと強く思います。きっと日本にいる家族もそうだろうなと思います。だからこそ家族との時間をアメリカへ出発前はたっぷりとってくださいね。
21. アメリカ移住準備リストまとめ
アメリカに持ってくればよかった〜!という物もあるので随時内容を更新していきますね。最後に紹介したリストをまとめます。
- 転出届
- 国民年金
- 銀行口座整理
- 生命保険
- 投資口座解約
- クレジットカード解約
- 郵便転送届け
- 携帯電話・インターネット・ガス・水道・電気解約
- 確定申告と納税
- 戸籍謄本
- 健康診断と予防接種
- 歯科検診と歯のクリーニング
- メガネを新しく作り直す
- 眼科検診とコンタクトレンズ1年分購入
- 不要品の販売・譲る
- 必要な常備薬・生活用品・食関連購入
- 家族と友人との時間を思いっきり楽しむ
少しでもこの記事がお役に立てたら嬉しいです!
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