毎年アメリカではFBI(Federal Bureau of Investigation: 連邦捜査局)がアメリカ国内全体の犯罪発生件数・率を発表します。
残念ながらアメリカに対して危険な場所が多いと思っている人もいるでしょう。確かにアメリカには「全体に犯罪が起こらない」と断言できる都市はありません。犯罪率が低い都市もありますが、アメリカに住む人は、自分の身は自分で守るという意識がとても高いです。
もし、アメリカ国内を観光・アメリカ国内で引っ越しを予定しているという人には、誰でも簡単に使えるCrime Reportというウェブサイトがおすすめです。
気になる都市や地域の名前(ローマ字入力)を検索ボックスに打ち込みエンターキーを打ってください。そうすると地図が表示されます。
表示された地図にはそのエリアでどんな事件が発生したのか(当て逃げ・強盗・殺人etc…)がマークで表示されます。もし、観光案内本やネット上に自分の行きたいエリアの情報が載っていない場合は、ぜひCrime Reportで治安状況を確認してください。
それでは早速FBIのレポート元にアメリカで最も危険な10都市を紹介します!
第10位 カンザス州カンザスシティー(Kansas City, Kansas)
2015年、カンザス市全体の犯罪率は3.9%上昇し、殺人と加重暴行が特に増加しました。また、カンザス市の報告によると2015年は凶悪犯罪が14.4%と急上昇しました。5年前のカンザス市の犯罪率に比べると、ここ数年全体的に上昇傾向にあります。殺人罪は、2011年〜2015年の間になんと21.1%も上がっています。
暴力犯罪率: 1,417件 / 100,000人
殺人件数: 109件 (2015年)
貧困率: 19.4%
失業率: 5.5%
第9位: カリフォルニア州オークランド (Oakland, California)
オークランド市は、全体的に加重暴行が強盗の2倍以上発生しています。オークランド市を含みカリフォルニア州全体では、強盗率が加重暴行率より高くなっています。オークランド市の強盗件数3,290件。これはアメリカ国内で最も高い件数です。
暴力犯罪率: 1,442件 / 100,000人
殺人件数: 85件 (2015年)
貧困率: 21.0%
失業率: 5.9%
第8位: アーカンソー州リトルロック (Little Rock, Arkansas)
アメリカ全土では、2015年、窃盗犯罪率は減少し凶悪犯罪が上昇しました。リトルロック市は、窃盗犯罪率は9.8%減り、凶悪犯罪が6.9%上がりました。アメリカ国内で最も加重暴行発生件数が多い6都市の中で、アーカンザス州からはリトルロック市のみがランクインしました。
暴力犯罪率: 1,485件 / 100,000人
殺人件数: 32件 (2015年)
貧困率: 18.0%
失業率: 4.7%
第7位: メリーランド州ボルチモア (Baltimore, Maryland )
ボルチモア市は全米メジャー都市の中でも2番目に殺人率が高いです。その率は他の都市と比較して11倍だとか。過去5年間、ボルチモアで発生する殺人事件は上昇傾向にあります。
暴力犯罪率: 1,535件 / 100,000人
殺人件数: 344件 (2015年)
貧困率: 24.2%
失業率: 7.7%
第6位: イリノイ州ロックフォード (Rockford, Illinois)
テネシー州メンフィスに続きイリノイ州ロックフォードは、アメリカ国内で加重暴行が発生件数がとても高いです。犯罪率が高いエリアは経済的に不安定な場所が多いのですが、ロックフォードも例外ではありません。ロックフォードは貧困率も高く失業率もとても高いです。
暴力犯罪率: 1,585件 / 100,000人
殺人件数: 19件 (2015年)
貧困率: 25.4%
失業率: 8.3%
第5位: ウィスコンシン州ミルウォーキー (Milwaukee, Wisconsin)
2015年、アメリカ全体で人口は約3.2%上昇しましたが、暴力犯罪(凶悪犯罪)は0.7%減少しました。しかしながらミルウォーキーは、人口増加率は約0.5%上昇したのに暴力犯罪(凶悪犯罪)率は60.5%上昇しました。過去5年間でミルウォーキーの治安は悪化し、今までアメリカで危険な都市ランキングでは30位前後だったのが、2015年にはトップ10入りしてしまいました。過去5年間の間に、特に加重暴行の発生数が上昇しています。
暴力犯罪率: 1,596件 / 100,000人
殺人件数: 145件 (2015年)
貧困率: 29.4%
失業率: 6.7%
第4位: テネシー州メンフィス (Memphis, Tennessee)
アメリカ国内全体だと加重暴行事件が最も発生率が高くなっていますが、メンフィスでは2015年加重暴行が7,653件発生しました。これは、他の都市に比べてとても高い発生率です。メンフィスの経済状況は、貧困率と失業率からみてもあまり良い状況とは言えません。メンフィスの失業率6.7%はアメリカ全体の失業率より高い数字です。(2016年10月現在、アメリカの失業率は4.9%)
暴力犯罪率: 1,740件 / 100,000人
殺人件数: 135件 (2015年)
貧困率: 27.4%
失業率: 7.3%
第3位: アラバマ州バーミンガム (Birmingham, Alabama)
バーミンガム市の犯罪率は、2014年から約10%、2011年から約17.2%上昇しました。貧困率が高くなればなるほど犯罪率も高くなると言われていますが、バーミンガムも例外ではありません。バーミンガムの貧困率は31.0%。バーミンガム市全域の31%の人が貧困地区に住んでいます。
暴力犯罪率: 1,746件 / 100,000人
殺人件数: 79件 (2015年)
貧困率: 31.0%
失業率: 7.2%
第2位: ミシガン州デトロイト (Detroit, Michigan)
2015年、暴力犯罪事件が1,760件発生したミシガン州デトロイト市。これでも2011年の発生した犯罪件数と比較すると22.3%減少しています。約40%近くのデトロイト住人は貧困地区に住んでおり、失業率は12.4%。これはアメリカ国内他の都市に比べとても高い率です。
暴力犯罪率: 1,760件 / 100,000人
殺人件数: 295件 (2015年)
貧困率: 39.8%
失業率: 12.4%
第1位: ミシガン州セントルイス (St. Louis, Missouri)
セントルイスでは、2015年188件の殺人事件を含み合計5,762件の暴力事件が発生しました。報告されたセントルイスで発生した暴力事件は、2014年と比較し7.7%上昇しました。残念ながらアメリカで最も危険な都市となってしまったセントルイスですが、過去5年間の犯罪率を比較すると約3.2%減少しています。
暴力犯罪率: 1,817件 / 100,000人
殺人件数: 188件 (2015年)
貧困率: 27.8%
失業率: 6.1%
アメリカで最も危険な都市まとめ
今回はアメリカで最も危険な都市を紹介しましたがいかがでしたか?
トップ10に入らなかった場所は安全か!?というと決してそんなことはありません。アメリカには安全な場所なんかないという心得を持ちながら行動することが何よりも大切です。
暗くなってからの女性の一人歩きはとても危険です。アメリカでは強姦事件も頻発しています。また、女性を狙った車の当て逃げ事件も頻発しています。車の中に女性が一人なのを狙い、後ろから追突し、車の損傷具合を確認するために車内から出てきたところを狙い金品を奪って逃げるというものです。後続車にぶつけられた場合は、警察が来るまでの間車内で待ちましょう。
日本は安全な国と言われているために、その感覚が抜けずアメリカに来てからも危機意識が足りない人もいるようです。国が違えば安全性も変わります。危険だと感じた場合はすぐに人気のあるところに移り、必要であれば助けを求めてくださいね。
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