婦人科検診って何となく受けるのに勇気がいりますよね。なんだかちょっと恥ずかしいとか、妊娠・出産ではないのに婦人科に行っても良いのかな?と思うことはありませんか?
アメリカでも婦人科健診を定期的に受ける人もいれば、受けない人もいます。または、検診を受けた方が良いとされる年齢になってから受けるという人もいます。
さて今回は、アメリカで初めて受けた婦人科検診について紹介したいと思います。体験談として読んで頂けると嬉しいです。
1. 初めて婦人科検診に行ったのは20代後半に入ってから。
社会人になってから、なんとなく婦人科検診って受けた方が良いのかな?と思うことはありましたが、なんとなく気が進まず、ずっと「いつかね」と言って健康診断のみ受けて婦人科検診は避けていました。
では何をきっかけに受け始めたかというと、当時働いていた会社が女性が多い職場ということもあり、婦人科検診を積極的に受けている先輩・同僚にすすめられたからです。
それ以来、毎年定期的に日本では婦人科検診を受けていました。特に気になるところがあったわけではないのですが、自分の身を守る、または、どこか悪い所があれば早期発見で治療に専念できるという思いもあって検診を受けていました。
アメリカ移住前の健康診断には婦人科検診は含まれていない。
アメリカ移住前に婦人科検診を受けなければならないという義務はありません。アメリカに行ってからは、まず保険選びから始めないといけないため、当面の間は婦人科検診を受けることはできないだろうなと思ったので、毎年恒例の婦人科検診は渡米前に済ませました。
ご存知の通りアメリカの医療費は高額です。なので保険適用外の婦人科検診でもアメリカで受けるよりは日本で受けたほうが安く済むであろうと思ったので渡米前に検診を受けました。アメリカ移住前にアメリカ大使館から指定された病院で受ける検診は以下の記事で詳しく紹介しています。
参考: フィアンセビザ取得まであと一歩!DS-160作成・健康診断・警察証明書編
日本で最後に婦人科検診を受けてから1年以上が経った頃、アメリカで加入した健康保険は婦人科検診の費用を全額カバーしてくれるということに最近気づき(気づくの遅すぎ!)、先日アメリカで初めて婦人科検診を受けてきました。
注意:保険の内容によっては検診費用が保険適用にならない場合もあります。詳しくは、ご自身の加入している保険会社にお問い合わせください。
2. まずは、婦人科医探しからスタート
アメリカでは、基本的に自分の加盟している保険会社のネットワークを使って医師選びをします。もしくは、医師の評判が書いてあるZocdocというサイトを利用し、自分の住んでいるエリアの医師を探し(評判の良い医師)、それから選んだ医師が自分の加盟している保険適用かどうかを調べる方法があります。
*プライマリドクターを探す方法は以下の記事で詳しく紹介しています。
参考: アメリカで失敗しないかかりつけ医(Primary Care Physician)の選び方
英語で婦人科医は、Gynecologist(ガイナコロジスト)と言います。婦人科は、Gynecology(ガイナコロジー)、産婦人科は、Obstetrics and Gynecology(オブストリクス・アンド・ガイナコロジー)と言います。
Obstetrics and Gynecologyは、略して「OBGYN」「OB-GYN」「OB/GYN」と表記されることがあります。
アメリカで妊娠・出産を検討している人は、もしかしたらその婦人科医に妊娠・出産中にお世話になる可能性もあるので、どんな婦人科医に診てもらいたいかじっくり検討してから選ぶことをおすすめします。例えば、
- 女性医師が良いのか?
- 評判が良ければ男女どちらの医師でもかまわないのか?
- アジア人の先生に診てもらいたいのか?
- 婦人科医がいるオフィスは行きやすい場所か? etc…
医師によっては妊娠初期までは診察するけど、妊娠中期以降〜出産は担当しないという人もいます。このような医師はだいたい出産をサポートするチームを持っているので、妊娠が発覚してから専門スタッフを紹介してくれます。
3. 医師が決まったら必ず事前に予約を入れる。
アメリカは基本的に全て医師の診察はアポイントメント制です。当日予約はほぼ受け付けてもらえません。
人気のある医師は、予約が3ヶ月以降も埋まっていることが多いので、希望日がある人は計画的になるべく早めに予約することをおすすめします。予約を入れるときに伝えた方がいいこと・確認した方がいいことは以下の通りです。
- 初回診察である。
- 自分の受けたい検査内容を伝え、保険適応かどうか再確認する。
- (英語が苦手な人は)通訳をつけることは可能かどうか確認する。
- 持ち物(初回診察の場合は事前にオンラインで取得てきる問診票に必要事項を記入し当日受付に提出します)
4. アメリカの婦人科が日本の婦人科と違い過ぎて驚く!!
受付で身分証明書・保険証・事前に記入してきた問診票を提出し、窓口に置いてある名簿に自分の名前・受付でチェックインした時間・予約時間を書きます。そして検査結果を医師から自宅に郵送してもらうのに必要な返信用封筒に自分の名前と住所を書きます。書き終わったら受付に提出します。
まずは尿検査からスタート
尿検査はないと思っていたのでちょっと驚きました。受付前にお手洗いに行かなくてよかったです。尿検査は英語で、Urine Test(ユーリン・テスト)と言います。アメリカで初尿検査。ちょっとドキドキしながらお手洗いへ。
お手洗の中に入ると紙コップが置いてあるので一つとり、紙コップにペンで名前をフルネーム書きます。紙コップの他には、名前を書く用のペン、除菌シート、エアフレッシャー、テッシュペーパーが置いてありました。特に尿の出だしでなく中間を採取するようになど指示はなかったので適量を採取します。
採取後は、トイレの横にこのような小さな扉があるので、採取した紙コップをこの扉を開けて中に置きます。ちなみにフタはありませんでしたのでこぼれないようにご注意を!
身長・体重・血圧を計る
担当の看護師さんが身長・体重・血圧を計ってくれます。そして今日受ける検診の内容の確認がありました。私が受けたのは子宮がん検診です。英語では、Pap smears test(パップ・シミア・テスト)と言います。先生や看護師さんはPap test(パップ・テスト)と言う人が多いです。
先生とご対面
診察室で待っていると先生がまず挨拶に来てくれました。私の選んだ担当の先生はたまたま日本大好きな先生で色々話がはずみ、ちょっとほっこり。簡単な挨拶が終わり先生が「じゃ、服全部脱いで診察台の上にあるシーツを自分の上にかけて寝て待っててね!5分後に戻ってくるね!」と一言。
「ん??全裸???ガウンみたいのないのか??」と思い、思わず「全裸ですか?笑」と聞き返してしまいました。(パップテストだけだと思っていたら乳がんの触診検査だけが検査内容に含まれていたようです。
診察台はまさかのカーテンなしだった!!
診察室に一人取り残された私、風呂場の脱衣所のようにものすごい勢いで服を脱いでシーツを自分にかけて先生を待ちました。まずは看護師さんがやってきてシーツがずれないようにセッティングをして、ようやく先生が登場。
日本で検診を受けていた婦人かはカーテンで仕切られていたので、先生の顔も見えないし、カーテンの向こう側では何をやっているのか分からなかったのに、この病院は丸見え!笑
写真撮影禁止だったので写真を撮れなかったのですが、出産シーンを想像していただけるといいと思います。下半身は一応シーツで隠れているから見えないけど先生や看護師さんの顔は丸見え!笑
検査が終了したら服を来て担当医のオフィスでお話タイム!何か婦人科系のことで気になる事があれば、この時に先生に質問をすると良いですよ。検査結果が出るのはだいたい2週間前後くらいです。もし気になる点がある場合は病院から直接電話連絡があると言われました。
5. 婦人科(産婦人科)で使える英語表現
Vaginal discharge(バージナル・ディスチャージ): おりもの
Period(ピリオド): 生理・月経
Vaginal bleeding(バージナル・ブリーディング): 不正出血
Midwife(ミッドワイフ): 助産師
C-section(Caesarean section/C-セクション): 帝王切開
D&C(Dilatation and Curettage): 人口中絶
Yeast infection(イースト・インフェクション): イースト菌感染症
Vaginal yeast infection(ヴァジナル・イースト・インフェクション): カンジタ
STD(Sexually Transmitted Disease): 性感染症
6. まとめ
さて今回はアメリカで初めて受けた婦人科検診について紹介しましたがいかがでしたか?
アメリカで病院に行くのって本当に勇気がいります。先生の言う事を理解できるか心配だし、自分の言いたいことが上手く伝わるか不安だし、どんな流れで診察されるのか分からないし。でも一度行ってみると案外平気なものです。
アメリカの病院は完全予約制なので待ち合い室に人でごった返していることはほぼないですし、看護師さんや先生にじっくり話を聴いてもらえることは良い事だなと思います。
アメリカで婦人科検診の受診を検討されている人の参考に少しでもなれば嬉しいです。
少しでもこの記事がお役に立てたら嬉しいです!
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