あなたの希望する出産スタイルは「自然分娩」と「無痛分娩」どちらですか?
上記は長い悪阻(つわり)が終わり安定期に入った頃に主治医のOBGYNに私が聞かれた質問です。アメリカでは自然分娩も無痛分娩も特別な制限がない限り基本的には自由に選択できます。
私は初めから自然分娩を希望していたのでその旨を主治医に伝えるとタイトル通り本気で驚かれました。(笑)今回はアメリカで自然分娩を希望した私の体験談を紹介します。
補足:出産スタイルの選択は個人の自由です。この記事は決して無痛分娩を批判する為に書いたのではありません。
参考:アメリカで失敗しないかかりつけ医(Primary Care Physician)の選び方
1. 自然分娩と無痛分娩って何が違うの?
本題に入る前に少しだけこの二つの出産スタイルの違いを簡単に説明します。
自然分娩は英語でNatural Birthと言います。自然分娩は麻酔などを使わずに 陣痛や出産時の痛みを感じながら出産するスタイルです。一方、無痛分娩は麻酔によって痛みを和らげて出産することです。
アメリカでは無痛分娩時にEpidural (エピドラル)という局所麻酔を使用ます。局所麻酔なので意識はあり、赤ちゃんが出てくる感覚は感じることができるようです。陣痛の痛みが緩和もしくはなくなるので仮眠をとって体力温存することもできるようです。
アメリカでは自然分娩で出産を開始したものの痛みに耐えきれなくて途中から無痛に切り替えるということが可能で無痛分娩を希望していても計画分娩にする必要はありません。
2. アメリカで出産する妊婦さん約70%が無痛分娩を選択するって本当?
これは私も調べていて驚いた事実なのですが、ANESTHESIOLOGYによると2009年〜2015年の間にアメリカで出産をした女性17万人を調査したところ約70%の人が出産時の痛みを緩和する無痛分娩を希望したそうです。この結果は2008年に比べて約10%も上昇しています。
一方、日本での無痛分娩率は厚生労働省によると無痛分娩により出産は5.3%(2014年〜2016年)と他の国に比べて無痛分娩の率がとても低いことが分かりました。
調査結果からも分かるようにアメリカでは無痛分娩を希望する妊婦さんがとても多いんですね。
3. 私が自然分娩を希望した理由
- 陣痛や出産に対する恐怖心がなかった
- 無痛分娩のメリットとデメリットをよく検討して自然の力で出産したいと思ったから
- 純粋に自然分娩を試してみたかったから
上記に上げた中で一番の自然分娩を選んだ理由は「陣痛や出産に対する恐怖心がなかった」からです。出産と聞くと痛いとか怖いとかいう言葉が思い浮かぶ人が多いと思うのですが、私はソフロロジー式の出産方法を知ったことにより「出産は赤ちゃんとママとの共同作業」という言葉に出会い初産でしたが恐怖心はなくなりました。
4. OBGYNの主治医は私の決断にビックリ!
妊娠中期に入った頃、医師から「無痛分娩を選ぶ人が多いけど、君も無痛だよね?」と確認がありました。でもその頃にはほぼ自然分娩を希望することを決めていたので「いやいや、先生、私は自然分娩で考えてますよー!」と言った後の先生の言葉は
「Are you crazy???!!!」
でした。先生、何もそこまで言わなくても(笑)続けて先生は「あんな痛みに耐えれるの?そんな体小さいのに大丈夫なの?」って本気でビックリしてました。主治医は男性で「先生、陣痛の痛み知らないじゃーん!笑」と内心思ってましたし、私の体系は普通です。(アメリカ人女性に比べたら小柄かもしれませんが…)
私の決断にビックリした主治医も無痛分娩をゴリ押しすることはもちろんせず、「もし自然分娩で本当に考えているならデューラ(Doula)を雇ったらどうか?」とアドバイスをくれました。私も主人も「デューラ」という言葉を初めて聞いたのですが、ざっくり言ってしまうと出産前後と出産中に妊婦のサポートをしてくれる人のことを言うそうです。
色々調べた結果、デューラを雇って自然出産することに決めたのでデューラについては別の記事で詳しく紹介します!
5. まとめ
日本では無痛分娩はまだあまり主流ではないようですがアメリカのようにもっと自由に出産方法を選択できるようになるといいですよね。(そうなる為には色々と課題をクリアしていかないといけないと思いますが…)
補足:2018年夏に無事に自然分娩にて出産を終えました。体験記は別にまとめたいと思いますので楽しみにしていてくださいね!
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