この記事はアメリカ移住予定者・アメリカに移住したけどなんだか思い描いていた生活とちょっと違うと思っている人に読んで欲しい内容です。
「アメリカ移住」からあなたはどんなことを想像しますか?
- 大きい家に住める。
- かっこいい。
- 英語ペラペラになる。
- 太りそう。
- うらやましい。
- 英語圏の友達が増える。etc…
これらは実際に私も友人から言われたことです。アメリカ移住をうらやましい!と思う人がいるなんてビックリ。でも何でアメリカ移住がうらやましいことなんだろうとアメリカ移住した私は常々思います。
もしあなたがこれからアメリカに移住予定ならば現実は全て夢物語のようにはいかないよとちょっとだけでも頭の片隅に入れて欲しい。そうすればアメリカ移住後のギャップが少なくて済むからです。
もしアメリカで既に生活を始めていて、この記事に出会った人はもしかしたら私と同じような気持ちをお持ちかもしれません。もしアメリカの生活で悩んでいるのであればきっとそれはあなただけではないということを知って欲しいなと思います。
1. アメリカ移住してから改めて感じる日本のすごさ
私は生まれも育ちも日本。アメリカ移住なんて考えたこともありませんでした。
海外のアーティストに憧れてアメリカ人の彼氏が欲しいと若かりし頃に思った事はあったけれど、まさか国際結婚をするとは!!というのが正直な気持ち。
日本ってやっぱり凄いよな〜ってアメリカ移住してからよく思います。コンビニはどこにでもあるし、電車やバスはほぼ定刻出発・到着、改札機の開閉が早いし、スイカ一つで何でもできるし、食事は美味しいし、良い所をあげたらきりがない。
生粋な日本人である私にとって日本は居心地が良く(良過ぎるくらい)。そんな人がアメリカに住み始めてギャップを感じるのは当たり前です。以下、私がアメリカ来てからウソでしょ!?と思ったことをまとめてみました。
① 電車やバスはあってないようなもの
公共交通機関は女性一人では絶対に使うな!と言われます。(一部地域を除く)
強姦・窃盗といった犯罪率がアメリカは高いです。(アメリカを観光するときも気をつけてください!)
② 車がないと話にならない
アメリカは何でもかんでもちらばっていて車がないとどこにもいけません。
自転車こいでちょっと買い物〜という感じでは全くない。一人一台車がないとやっていけないような環境。空気汚染もひどいし、渋滞もひどい。
③ トイレとお風呂が一緒
未だに理解できないのが何故トイレとお風呂を一緒にしてしまったのか。どういう目的でこの建築様式にしたのか疑問でならない。
日本のようにお風呂場と脱衣所を別々にすれば色々便利なのにと心の底から思います。
④ 公共のトイレはたいてい汚い
どうやったらそんなに汚く使えるのか疑問です。そんな汚いトイレの床に鞄置いちゃう人もたまにいるのでこりゃまたビックリ。
トイレはよく詰まっているし、その逆で水の勢いが強すぎて便座に水がはじいていてもはや座れないトイレもあるし、家以外のトイレを使うのは本当に嫌いです。除菌ティッシュは欠かさず持ち歩いています。
⑤ なんでもかんでも大きい
大サイズで助かるものもありますが、何でもかんでも大き過ぎると困る。そしてたいてい質が悪い。特に掃除機はでかすぎる+重過ぎる。掃除しにくいわ〜。
などなど他にも色々あります。でも慣れは怖いものでアメリカ生活が長くなるとちょっとしたことでは驚かなくなります。興味のある人はぜひ「日本に帰りたいと思う原因ベスト5と私流5つの解決法を教えます。」も参考にしてくださいね!
2. アメリカ移住とアメリカ赴任はちょっと違う
日本でずっと仕事をしていた人がアメリカ赴任になったら、それはもちろん家族もあなた自身も驚きと共に日本以外の国で生活をすることに不安になりますよね。子供がいたら尚更心配。
アメリカ赴任の人は「いつか必ず日本に帰れる」という気持ちが心のどこかにあるから割り切ってアメリカで生活を送れるのかなと私は時々感じます。
アメリカ移住する人、した人の気持ちはどうだと思いますか?
私は腹をくくってアメリカに来ました。そう簡単には日本に戻れないという今までの人生で一番大きな決断をしたと思います。恐らくよほどのことがない限りまた日本に住むことはないと思います。
アメリカに移住する前は年に一回日本に帰れたらいいな!と思い、実際に友達にもそういって日本を旅立ちましたがアメリカで生活し始めるとなかなか日本一時期帰国の予定をたてることができません。
特に生活の基盤を作り始める初期の頃は一時帰国は難しいです。
3. アメリカ移住者に与えられる試練の数々
私は主人と主人の家族の支えがあり悔しい経験をしながらもアメリカでの生活をスタートすることができました。それでも時に自分の無力さを強く感じることがあります。
今まで一人でできていた事が、アメリカに来てからは周りのサポートなしにはできないことが多くなり、何となく子供扱いされているような気もするし、でも一人じゃできないしという葛藤が続きました。
悔しい思いや経験をした時は、一歩ずつ前に進む度に「アメリカでの生活基盤を作るためのステップだ」と自分に言い聞かせて割り切るよになることでその気持ちは少しずつ解消されていきました。
そして「やってもらって悪いな。」と思わず素直に「手伝ってくれてありがとう。」と言うようにすることでネガティブ思考からプラス思考にもっていくことができるようになりました。
参考: アメリカ移住ストレス: 発想の転換であなたのアメリカ生活は激変します!!
4. アメリカで気の合う友人を見つけるのは思った以上に大変だった。
友達作りがこんなに大変なことなのか!?とアメリカ移住した頃は思いました。
1回目のお茶会はまるで気になる意中の相手とのファーストデートのような感じ。お互いの趣味や経歴など探り合いの質問が続き、気が合えば2回・3回目のデートへ発展。
中にはやたらめったに日本人の友達ネットワークを広げようとする人もいますが、私は特に日本人だけの友人が欲しいとは思わず心の内を素直に話せる気の合う友人が1人・2人いれば国籍は関係ないと思います。
意味のある人脈作りは良いと思うけど、やたらめったに交友関係を広げている人をみると表面上のつながりばかり作って果たしてそれは友達と言えるのかちょっと疑問に思うことが正直あります。
きっと自分の地位を確立するために人脈を作ろうとしているのだと思うけれど、そういう人と話をしているとすぐに「あ〜この人は人脈作りが目的か〜」と分かってしまう。
宗教勧誘目的の人もたま〜にいて、何でこんなにたった1人の信頼できる友人を見つけるのは大変なんだとアメリカに来てから思いました。
5. 自分でコントロールできる貯蓄はありますか?
お財布事情は人それぞれ。うちはアメリカでは珍しい?完全に夫婦の財布は別々です。自分のお金は自分で管理し、それとは別に家族用の財布があります。
もしまだアメリカ移住まで時間があるのならば、悪いことはいいませんのでできるだけお金を貯蓄に回す・増やすことをお勧めします。
アメリカに行って仕事が見つかるまでの間はどうしてもパートナーの収入に頼るしかありません。パートナーも快くお金を共有してくれると思いますが、どこかできっと「○○欲しいけど、言えないな。」という遠慮が出て来るはずです。(中にはそうでない人もいると思いますが。笑)
小さな欲求不満をためない為にも自分で使える小遣いを用意しておくといいです。
あとは、もし、あなたとパートナーの関係が終わってしまった時のことも考え(ないことを願いますが)日本に一人で帰れる旅費は用意しておいた方が良いです。アメリカは離婚率が高いです。どんなにラブラブな夫婦でもいつ何をきかっけに関係が崩れるか分かりません。
6. アメリカでの就職はそんなに簡単ではない
日本人がアメリカで仕事を探す方法は、アメリカ在住日本人向けの求人サイトを利用するのが一番早いです。給料・通勤時間・福利厚生・キャリア・語学力によって採用基準が変わり、早く仕事が決まる人もいればそうでない人もいます。
忘れてはいけないのは、いくら日本で働いていた経験があったとしてもアメリカでは一からキャリアを積み上げていく必要があるということ。(あなたの今までの仕事のバックグラウンドが無駄になるという意味ではありません。)
日本でのバックグラウンドを生かして就職することももちろん可能ですが、たいていのアメリカの企業は全くアメリカで社会経験ない人の採用に躊躇します。
それはアメリカで働いたことのない人を雇うというリスクを伴うからです。だから多くの日本人在米者は日系企業に就職する人が多いです。
アメリカ(特にアメリカ企業)で就職するにはいかに自分を相手に売り込めるかが重要になります。
もしアメリカで就活が上手くいっていないのであれば今一度あなたの今後のキャリア設定や夢についてじっくり考えてみるのも良い機会かもしれません。
7. アメリカ生活は自立心が養われる
アメリカは女性だろうが男性だろうが自分という物をしっかり持っている人が多い。そして思ったことははっきり物申す人が多い。
でもそれぐらい芯がしっかりして、自分の意見をはっきり言えるくらい強い人でなければアメリカでの生活は厳しいです。何か言われてへこたれて、家に帰ってドヨーンではだめなんです。
謙虚さが売りの日本人にとって強くたくましくなれ!というのは難しいことかもしれません。今でも私はアメリカ人のように自分を上手く売り込むことができず苦しく感じることはあります。
今はアメリカで生活していくうちに自然にそういった精神や言動は身に付いていくであろうと信じながら生活しています。
アメリカに住むならアメリカ人らしく振る舞うのが一番。そして日本に住むなら日本人らしく振る舞うのが一番。これが私の出した答えです。
8. まとめ
私はプロフィールにも書いてあるようにアメリカ人モードと日本人モードを切替しながら生活しています。
生粋の日本人である私にとって完全にアメリカ人のようになることは難しい。そしてそれは本来の自分ではなくなってしまうので、アメリカ人の良いところと日本人の良いところを上手く利用するようにしています。
アメリカに移住したばかりの頃は何もかもが初めてで不安になることも多いです。そして喧嘩をした時なんかは日本に帰りたいと思ったり・・・。
でもそう思うのはあなた一人ではないはず。きっと多くのアメリカ移住経験者もそのような思いをしていた時期があったと思いますよ。
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