毎年夏の終わりから冬にかけてインフルエンザ予防接種を受けよう〜!という案内をよく目にしませんか?
アメリカでもインフルエンザ予防接種は積極的に受けた方が良い予防接種の一つとして認識されています。アメリカでは保険の種類にもよりますが、インフルエンザ予防接種はだいたい保険料でカバーされるため無料で接種することができます。
さて、今回はアメリカで受けることになった初インフルエンザ予防接種と予防接種を受けた場所があまりにも意外だったのでその場所についてご紹介したいと思います。
1. インフルエンザ予防接種は一生受けないと心に誓っていたのに・・・
インフルエンザ予防接種(ワクチン)は、接種するべきかしないべきか賛否両論があることはご存知の方も多いはずです。私はどちらかといえばインフルエンザ予防接種は受けたくない派です。なぜそう思うのかに関してここで触れてしまうと本題から話がそれてしまうので割愛させてくださいね。
インフルエンザ予防接種は今まで一度も受けたことがなく、今後も受けるつもりはなかったのですがアメリカ人である主人は、インフルエンザ予防接種は積極的に受けるべきと思う派です。
主人は、日本に住んでいた頃はインフルエンザ予防接種を受けることはありませんでしたが、アメリカに帰国しウェルネスチェック(健康診断・チェックアップ)を受ける度に必ずといっていいほどインフルエンザ予防接種を受けていました。(年に1回)
今年もインフルエンザ予防接種キャンペーンたる案内をいたるところで目にするようになる時期に入り、更にホームドクターからもインフルエンザ予防接種を受けるように勧められた主人は今年も予防接種を受けるつもりまんまん。
参考: アメリカで失敗しないかかりつけ医(Primary Care Physician)の選び方
必死の抵抗むなしく、保険でカバーされるからと言われ渋々インフルエンザワクチンを受けるはめになりました・・・。
2. アメリカでインフルエンザ予防接種を受けられる場所
アメリカでインフルエンザ予防接種が受けられる場所は、医療機関(小さなクリニックを含む)、そして何と薬局です。
保険の種類によってインフルエンザ予防接種を無料で受けられる医療機関と薬局は違うので、医療機関受診前に保険会社にどこの機関なら無料でワクチンを接種できるのか確認することをおすすめします。
例えば私の保険の場合、薬局でインフルエンザ予防接種を受けることは可能でしたがCVSは有料、RITE AIDは無料などいくつか制限がありました。
ここまでの流れで、薬局でインフルエンザ接種を受けることができると普通に話していますが、薬局で注射を打つなんて考えられませんよね!?誰が一体注射を打つんだ??レジの店員?何て疑問が浮かび上がり始めました。最初に薬局で受けると聴いた時、聴き間違えかと思ったくらい驚きました。
まさか、レジ店員が注射を打つはずがないだろうとは思いましたが、まさかの薬剤師??ということになりますよね!?いやいや、日本の薬剤師が注射を打っているところなんて見たことがないぞと疑問は深まるばかりでした。
3. 驚きの事実!!アメリカの薬剤師は注射を打つことができる
日本の薬剤師は注射を実験用でなく人に打つことはできません。ところが、アメリカの薬剤師(一部州を除く)は人に注射を打つことができます。カナダの一部の州も同じです。以前は、薬剤師が人に注射を打つことを認めていない州が多かったのですが、近年ほとんどの州で薬剤師が注射を打つことは認められています。
州ごとに薬剤師が注射を打てるワクチンの種類は違いますが、薬剤師が薬局で注射を打つことを認めている州のほとんどでは、インフルエンザ予防接種は薬剤師ができるワクチンの一つとして認可されています。
4. アメリカの薬局(RITE AID)でインフルエンザ予防接種を受ける方法(予約不要)
ここからはRITE AIDでワクチンを受けたときの流れを紹介します。薬局によって流れや手続きが異なることもありますので、あくまでも参考として読んでくださいね。
①薬局コーナーに行きインフルエンザ予防接種を受けたいと薬剤師に伝えます。
インフルエンザ予防接種は英語で、Flu shot(フル・ショット)またはFlu vaccination(フル・バクシネイション)と言います。
②保険カードを見せる。
料金が気になる人はこの時点で自分の加入している保険がインフルエンザ予防接種をカバーしているか確認してください。
③問診票に必要事項を記入します。RITE AIDの問診票には以下のことを記入します。
- 氏名
- 生年月日
- 年齢
- 電話番号
- 住所
- 性別(M・F)
- 主治医の名前(Primary Care Physician/PCP)
- 主治医の連絡先
- 主治医の住所
- 自分のEメールアドレス
次に、質問事項に対してYES/NO/I DON’T KNOWのいずれかのボックスにチェックマークを入れます。
- 今日は具合いが悪いか?
- 長期的な健康問題を抱えているか?(心臓病・肺疾患・ぜんそく・腎疾患・代謝疾患・貧血症・血液疾患)
- 薬や食べ物に対するアレルギーはあるか?
- 過去4週間以内に何かワクチン(予防)接種をしたか?
- ワクチン(予防)接種をした後に異常な反応が現れたことはあるか?
- ワクチン(予防)接種から神経障害や発作性疾患、または脳に影響を与える疾患にかかったことはあるか?
- ガン、白血病、エイズ、または免疫システムに関連する病にかかっているか?
- プルドニゾン、ステロイド剤、抗がん剤を接種、または放射線治療を受けたことはあるか?
- 過去に輸血、または抗体を含む血液製剤を受けたか?
- あなたは新生児の両親、家族メンバー、または育児介助者か?
- 現在妊娠中または3ヶ月以内に妊娠の可能性はあるか?(女性のみ)
- 予防接種記録帳を持ってきたか?
- 健康診断を受けたか?
- 肺炎球菌ワクチンを接種したことはあるか?
- 帯状疱疹ワクチンを接種したことはあるか?
- 百日咳ワクチンを接種したことはあるか?
注意:私は医療関係者ではありません。問診票に書かれた英文を参考の為に訳しています。必ず問診票記入・インフルエンザ予防接種に関してはご自身で確認の上責任を持って行ってください。一切の責任は負いかねます。
④問診票の裏にサイン(署名)をして受付に提出する。
問診票を提出すると会計処理が行われます。支払いがない場合もレシートが渡され、インフルエンザ予防接種に関する案内書も渡されます。
⑤薬剤師に自分の希望する腕にインフルエンザ予防接種を打ってもらう。
5. インフルエンザ予防接種の効果と接種を受ける頻度
インフルエンザ予防接種を受けたからといってすぐに抗体ができるわけではありません。
体の中に抗体ができるまでには時間がかかります。また、インフルエンザワクチンの効果は、接種後の2週間後〜約5ヶ月程度効果が持続すると言われています。(個人差あり)
アメリカではインフルエンザ予防接種は年1回の接種が望ましいと言われています。
インフルエンザワクチン接種後は、注射を受けた二の腕の上の方が筋肉痛のようになりますが普段と同じように過ごして良いそうです。
6. 初体験!インフルエンザ予防接種を薬局で受けてきた in アメリカまとめ
今回は、アメリカの薬局で体験したインフルエンザワクチン接種について紹介しましたがいかがでしたか?
インフルエンザの予防接種をしたからといって絶対にインフルエンザにかからないということはないですので、普段から健康管理には気をつけましょう!高額医療であるアメリカでインフルエンザに効くタミフルなんて処方されたらものすごい額を請求されそうですから・・・。
薬局で予防接種を受けて大丈夫なのか!?と思いますが、主治医にかかるのに予約が必要なので、ちょっとした手間を省いて近場の薬局で予約なしに予防接種が受けられるのはちょっと便利だなと思いました。薬剤師の腕が心配な人は主治医にワクチンを打ってもらってくださいね。
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アメリカ(DE)に来て2ヶ年になります。
近くに日本人はほとんどいません。
趣味のパッチワークを通してアメリカ人の友達は何人かできましたがやはり時々日本が恋しくなります。
Kyoko様
コメントありがとうございます。返事が遅くなり大変申し訳ございませんでした。
今お住いのところに日本人がほとんどいらっしゃらないのですね。アメリカ人の友人がいてもやはり日本人同士でしか分かり合えない話もありますし、笑いのツボも違うので私もやはり日本が恋しくなったり日本人の友人が欲しいなと思うことがあります。私は在米3年を迎えましたが日本人の知り合いはほとんど実はいません。なのでKyoko様の寂しくなるお気持ちよくわかります。
もし何かあればいつでもサイトに遊びにくてくださいね!メッセージもお気軽に送ってください。^^
Noriko