数回に分けてアメリカ移住に必要なフィアンセビザ(婚約者ビザ/K1)の申請プロセスについて紹介してきました。記憶をたどって色々思い返しながら記事をまとめていたら、夫婦の共同作業はフィアンセビザ申請時から始まっていたのだなと強く感じています。
書類準備に始まり、無事に申請が通りますように!!と祈りながら揃えた書類を郵送し、どれくらいでUSCISから連絡が来るのか全く分からない中での待機時間。この待ち時間がもどかしすぎて違うことに没頭して気を紛らわすしかありませんでした。
さて、今回はフィアンセビザ申請プロセスの中での最大の山場であるアメリカ大使館での面接の流れ・様子をお伝えします。面接は誰でも通過できると思ったら大間違いなのがビザ申請の厳しい現実。
最後まで気を引き締めていきましょう〜!!!フィアンセビザの書類作成から面接までの流れは以下の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね!
参考: フィアンセビザ申請の流れを全て公開!書類作成〜移民局へ郵送編
参考: フィアンセビザ書類郵送完了!NOA1とNOA2通知がくるまでの期間は?
参考: フィアンセビザ取得まであと一歩!DS-160作成・健康診断・警察証明書編
1. ドキドキしながらアメリカ大使館へ向かう
アメリカ大使館は、住所を聞いただけで敷居が高そうなイメージの東京都港区赤坂にあります。最寄りの地下鉄は以下の通り。
-
銀座線・南北線 = 溜池山王駅(9、12、13番出口 徒歩約5分)
-
丸の内線・千代田線 = 国会議事堂前駅(3、7番出口 徒歩約10分)
-
日比谷線 = 神谷町駅(3、4番出口 徒歩約10分)
(引用: アメリカ大使館・大使館案内)
方向音痴な私は一番駅から近い溜池山王駅を利用しました。地図を参考にテクテク歩いていくと、やたら厳重に警備されているエリアに到着。無事にアメリカ大使館に到着しました。当時はテロ対策の一環でアメリカ大使館周辺には数台のパトカーが止まっていて警備を行っていました。
(アメリカ大使館の敷地内に入る前でしたが、警官の多さに既にビビリ気味でした。笑)
アメリカ大使館内に入る前にセキュリティチェックがあります。携帯電話は持ち込み不可なので、入館前に指定場所で預けます。確かベビーカーも館内は持ち込み禁止だったので指定場所で預ける必要があります。
アメリカ大使館内には食べ物・飲み物の持ち込み不可です。館内待合室後方にウォーターサーバーがあります。
面接時の持ち物は下のリンクか確認できます。以前はレターパックを持参するよう指示がありましたが、どうやらいつの間にか変更になったらしくレターパックの持参は不要でした。せっかく500円払って買ったのに〜。
2. まずは受付をする。
携帯電話の預け手続きが終わったら、中で2名受付の人が座って待っているのでそこで受付手続きをします。そのときに面接の予約票を見せ、予約が確実に入っているか再確認され館内へ入る指示がでます。
ここで待ち時間に記入すべき書類の説明と提出する書類を並べる順番が書かれた指示書の説明があるので注意深く聞きましょう。
受付後はもう一度セキュリティチェックを受ける必要があります。(イメージは空港の手荷物検査です。)
3. 入館
入館すると出入り口に立っている係の人に番号札を渡されます。ここで渡された番号が呼出番号です。待ち合い室に数カ所掲示板が設置されていて、その掲示板に自分の番号が表示されたら指定された窓口へ進みます。
入館したらすぐに受付時に渡された指示書に従って書類に必要事項を記入しましょう。
記入しなければならない書類の中に、アメリカに入国してからどこに住むのか記入する箇所があります。住所を書かなければならないのですが、私はアメリカの住所がうる覚えで、更に入館前に預けた携帯電話にメモをしていたので大分焦りました。
やばい!!と思いながら持ってきた提出用の書類をガサゴソ探して、アメリカの住所を発見。アメリカで住む住所を知らないなら今日は面接受けられません!なんて言われたらどうしようと本気で焦りました。
なので、私みたいにアワアワ慌てないためにも、まだアメリカで居住予定の住所を覚えていない人は紙にメモをして鞄の中に入れておくことをおすすめします。
4. 待ち時間中に提出書類を並び替え、ひたすら呼ばれるまで待つ
受付で渡された指示書を参考に提出する書類を順番通りに並べます。私が面接に行った時は以下の順番でした。(2015年9月現在)
- 証明写真(5cm×5cm・カラー)プラスチックバックに入れる
- パスポート
- DS-160 Confirmationページ
- (Family Register)
- I-134 Affidavit of Support
- 警察証明書
- 裁判・拘置記録・軍隊除隊記録(該当者のみ)
- 健康診断
- 必要書類提出
5. 1回目の呼出: 必要書類の提出
書類を順番通りに並べたら一回目の呼出があるまでひたすら待ちます。
時間をつぶすために本を持っていったのですが、いつ呼ばれるのかソワソワしてしまい結局読書に集中できず(読書を普段からしていない人がいきなりかっこつけて読書しようと思ってもだめですね)、待ち合い室にあったテレビでアメリカ大使館のイメージビデオ!?的な内容を永遠に見ていました。(かなり無駄時間。笑)
1回目の呼出があるまで約1時間かかりました。この呼出では、待ち時間中に並び替えた書類を全て提出します。受付に書類を全て提出すると担当の人が健康診断の封を開封し、中に入っていたレントゲン写真のディスクだけ取り出し私に返却してくれました。
次に、同じ担当者から米国入国予定の空港を聞かれます。
私はシカゴかダラスにする予定だったのですがまだ決まっていなかったので「シカゴかダラスになると思います。」と伝えたところ、担当の人に「入国がハワイになる可能性はありますか?」と聞かれました。
ハワイから入国する予定は全くなかったので「ハワイにはならないと思います。」と伝えました。すると担当者は「ならOKです!」と言って1回目の受付終了しました。
ハワイから入国だと何か手続きが違うのかもしれません。
6. 2 回目の呼出: 指紋採取
1回目の呼出から1時間弱で2回目の呼出がありました。
2回目の呼出は指紋採取です。指示は英語でしたが、ゆっくり分かりやすく話してくれるので英語が苦手な人でも安心してくださいね!
指示通り機械に指を乗せて指紋を取ります。だいたい5分くらいで指紋採取はすぐに終わります。私の場合、なぜか親指の指紋が上手くとれずアメリカ大使館の担当の人もあまりにも指紋採取が上手くいかなすぎて笑ってました。
(緊張しすぎて指にまで汗びったりだったのかな?笑)
7. 3回目の呼出: 領事と面接(英語)
指紋採取の後30分くらいで最後の呼出(3回目)がありました。
番号が掲示板に表示された瞬間「いよいよきたか!!」とものすごーーーく緊張したのを今でもよく覚えています。最後の呼出は領事と英語面接です。英語が苦手な人は通訳をつけることも可能だそうです。私の担当領事は男性でとても優しい方でした。
領事は分厚いファイルを持ってガラス越しのカウンターで待機していました。どうやらフィアンセビザ申請のために私たちがアメリカに送った書類全てのようで、綺麗にファイリングされていました。
面接開始前に、まずは右手を挙げ「私が今から言う事に偽りはありませんよ。」と誓います。その後簡単な挨拶と名前の確認から始まりました。私が受けた質問は以下の通りです。
- どこで彼と知り合いになりましたか?
- どこで彼からプロポーズされましたか?
- 婚約期間はどれくらいですか?(付き合ってどれくらいか?ではないので注意)
- あなたとあなたのご主人は何をするのが好きですか?
- アメリカに入国したら結婚する予定ですか?
お気づきの方鋭い!!!4の質問よく見てくださいね。「ご主人(husband:ハズバンド)」という言葉を領事は使いました。そうです、これひっかけ問題です。まさかひっかけ問題がくるとは思っていなかったので驚きました。
実は面接前夜、主人が「英語の面接練習をしよう!」と言ってきて、主人はひねくれた質問ばかり私にしてきました。そのひねくれ具合にイラっとした私は「領事がひかっけ問題出す訳ないじゃん」と主人を非難しましたがどうやら面接練習したかいがあったようです。
ひっかけ問題を出されても慌てることはありません。領事が言ったことを否定する必要があるので「彼はハズバンドじゃなくてフィアンセよ〜。」と言ってから、質問の答えを述べます。
フィアンセよ〜!と否定した瞬間、領事はにんまりしていました!その手には乗りませんよ〜!笑
8. APPROVED
最後の質問が終わると「Approved!!」と領事から一言!これで見事フィアンセビザは正式に承認されたことになります。面接の場でフィアンセビザが承認されるとは思っていなかったので、Aprooved(アプルーブドゥ)と言われた瞬間キョトンとしていました。
面接後は特にやることはないので出口から外へ出ましょう。預けた携帯電話を引き取るのを忘れずに。
9. ビザが付いたパスポートが自宅に届く
パスポートが返却されるまで約一週間くらい時間がかかると言われていましたが、面接から3日後くらいにレターパックに入ったパスポートが届きました。大使館から届いた書類は以下の通りです。
- パスポート(ビザに記載されている名前・生年月日などを確認しましょう。)
- フィアンセビザ(K1/婚約者ビザ)に関する説明書
- 米国入国時に税関に提出する黄色い封筒
最後の米国入国時に税関に提出する黄色い封筒は開封厳禁です。日本を出国する時は預け手荷物ではなく機内持ち込みにしてください。ここで預けてしまうと大変なことになるのでくれぐれもご注意を!
10. まとめ
フィアンセビザ最大の山場であるアメリカ大使館での面接について紹介しましたがいかがでしたか?
書類申請が無事に通っても面接が終わるまでフィアンセビザが取れるかどうか分からないという不安な気持ちもあると思いますが、面接では領事からの質問にじっくり耳を傾けウソ偽りなく答えればきっと大丈夫です。
フィアンセビザが取れたらあとはアメリカへ出発!家族との時間を大切に。
少しでもこの記事がお役に立てたら嬉しいです!
あなたもアメリカにいる仲間とつながれる大人気のAmerican Sakuraネットワークグループのメンバーになりませんか?無料登録は下のボタンから簡単にできます。Join us!
アメリカの生活に関して「もっと知りたい!」「気になる!」「こういう場合はどうしたらいい?」「誰に聞いたらいい?」と思ったことはありませんか?
そんな時はAmerican Sakuraのフォーラム(掲示板)を利用してください。
Leave a Reply