フィアンセビザ(K1/婚約者ビザ)申請に関わるまとめ記事は今回が最後になります。前回までの記事では書類を作成し、USCISへ郵送、アメリカ大使館での面接、そしてビザ発給までの流れを体験談をもとに紹介してきました。
今回フィアンセビザ関連記事の最後の記事ではフィアンセビザ申請の全タイムラインのまとめ、申請にかかった費用のまとめ、それから生まれてからずっと過ごしてきた日本と家族から離れアメリカへ入国する際の心情の変化について書きました。
それではさっそくみていきましょう!
1. ビザが貼られたパスポートを手にして思ったこと
フィアンセビザが無事に取れた時は嬉しい反面、正直複雑な気持ちでした。「あ〜、本当に日本を離れるときが近づいてきたんだ」とじわりじわりと複雑な気持ちがこみ上げてきました。
当時はその気持ちを上手く表現できませんでしたが、今振り返ってみると「海外に住んだこともないのに本当にこれから先アメリカで生きていけるのか」「友人はできるか」「どんな試練が待ち受けているのか」「主人の親戚や家族とより親しい関係が築ける」など嬉しい気持ち、複雑な気持ち、悲しい気持ち、不安な気持ち、本当に色々な感情がこみ上げてきました。
アメリカ移住に必要なアイテムは下の記事で紹介しています。参考にしながら荷物の準備をしてくださいね。
参考: アメリカ移住・赴任準備リスト
2. アメリカへ向けて日本を出発する一週間前が一番辛かった
都内で借りていたアパートを引き払い、アメリカに行く前の最後の一週間は実家のある埼玉で過ごしていました。海外に住んでいる兄もその期間は日本に一時帰国していて、久々に家族4人が揃いました。
最後の一週間、父・母・兄・私はそれぞれ様々な感情を持っていたと思います。滅多に全員揃って食事することなんてなかったのに、最後の一週間はほぼ毎日みんな一緒に食事をして、たわいない話をして、笑って・・・
まるで時が止まっているかのような感じで「私は本当にアメリカに行くのか?」とまで思ったくらいでした。みんな「寂しくなるね」とか「もうすぐ出発だね」という言葉を一切に口にせず、明るく振る舞って私がスッキリした気持ちで行けるようにしているんだろうなという気持ちが伝わってきました。
家族の前では絶対に泣かないと決めていた私は、毎晩、目をつぶると色々な思い出が自然によみがえってきて一人になった時に静かに泣きました。
荷造りを手伝ってくれた両親からは寂しさをこらえているのが伝わってきて、なんだかとても切なくなり「アメリカに嫁にいくことは両親を悲しませているのかもしれない」と少し自分を責めたりもしました。
片付けも大分終わってきた頃、母とタンスの中を整理していたら高校の時に着ていたセーラー服が出てきて、何気なく私が「懐かしいね〜!」と言った瞬間母が「お願い!!今だけ泣かせて!!!」と言って大泣きしました。
それは、思い出が一気によみがえったのと今までこらえていた寂しさが爆発した瞬間でした。私も泣いている母の姿を見ていたら、今までこらえていた涙が溢れ出でしまいました。
母が泣いたのはこの瞬間と成田空港のセキュリティゲート前で「気をつけてね!」と最後に言ってくれた時だけでした。後から兄に聞いた話だと、母は私がいないところで結構泣いていたようです。
3. 日本を出国、そしてアメリカに入国
いよいよアメリカに向けて出国です。チェックインは通常通り行います。
アメリカ大使館から送られてきた黄色い封筒は、米国入国時に税関に提出しなければなりません。絶対に預け手荷物にせず、機内持ち込み手荷物にしてください。それ以外は日本からの出国で特に気をつけることはありません。
私たちはシカゴを経由してアトランタに向かいました。シカゴに到着したら主人と一緒に税関手続きのためにアメリカ国籍の人が並ぶ列で順番を待ちました。成田からJAL便でシカゴ入りしましたが他の日本人と同じ列に並ばなかったことでちょっと不思議な気持ちになりました。
シカゴの税関は女性でした。主人と一緒にどうぞと言われたので二人で移民官の元へ行きました。税関の人に日本から大切に持ってきた茶封筒とパスポートを提出し、税関の人はナイフで封を破り、ハンコを色々な書類に押しまくっていました。
その移民官はハンコの連打が終わると「Congratulations! And welcome to the United States!」と言ってくれました。感激!良い移民官で良かった。
これで入国も無事に完了。あとは90日以内に結婚をしてグリーンカードへ切り換える手続きをして全ての手続きが完了します。この後の流れは別の記事でまとめたいと思っています。
4. フィアンセビザ申請に関するタイムラインおさらい
2015年6月10日 郵便局でEMS手続き・書類郵送
2015年6月12日 テキサスのUSCISに到着・受理
2015年6月16日 Form I-797C, Notice of Action(NOA1)発行
2015年6月17日 書類がカリフォルニア州へ転送される
2015年7月14日 I-797, Notice of Action(NOA2)承認・発行
参考: フィアンセビザ書類郵送完了!NOA1とNOA2通知がくるまでの期間は?
2015年8月14日 アメリカ大使館から茶封筒が届く
2015年8月19日 警視庁で警察証明書を申請
2015年8月21日 健康診断受診
2015年9月14日 アメリカ大使館で面接
参考: フィアンセビザ最大の山場!アメリカ大使館で面接受けてきた!!
2015年9月15日 フィアンセビザ(K1/婚約者ビザ)発給
2015年9月17日 フィアンセビザ(K1/婚約者ビザ)付きパスポートが届く
書類郵送からビザ発給まで約3ヶ月という最速スピードでした。お盆休みをはさまなかったらもう少し早かったかもしれません。
5. フィアンセビザ ( K1/婚約者ビザ )発給までにかかった費用おさらい
第1回目申請料: 42,500円(340ドル ) *1ドル125円で計算
第2回目申請料: 33,125円(265ドル)*1ドル125円で計算
健康診断料金: 49,140円(予防接種代含む) *保険適用外
合計 124,765円
(戸籍謄本・住民票・交通費・郵送費・封筒代・航空券代などは含みません。)
6. まとめ
フィアンセビザ(K1/婚約者ビザ)の取得にかかる期間は人それぞれです。私の経験談はあくまでも例です。フィアンセビザの取得を目指されている方のお力に少しでもなれたら嬉しいです。
何回か別の記事でも書きましたが、国際結婚を考えている人はぜひお金を貯めて下さい。ビザ取得だけの為ではありません。アメリカに入国してからも自分の蓄えがあるのとそうでないのでは心持ちが違います。
これからアメリカに出発予定の人はぜひ下の記事もアメリカに行く前の心構えとアメリカ生活予備知識として読んで頂けたら嬉しいです。
参考: アメリカ移住はみんなが思っているほど甘くない:アメリカ生活予備知識
参考: アメリカ移住ストレス:発想の転換であなたのアメリカ生活は激変します!!
少しでもこの記事がお役に立てたら嬉しいです!
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