飛行機に乗る機会は多いですか?
私はここ最近飛行機に乗る回数が増えています。そして航空会社で働いていた私は何を隠そう飛行機マニアです。
飛行機を眺めているだけでも幸せ。乗るのももちろん幸せ。国際線に乗ったあかつきには10時間のフライトをいかにどう機内で過ごそうか真剣に考えます。
本当は時差ボケ対策のために国際線のフライトでは寝た方がいいのに、寝る時間を惜しんで機内エンターテイメントにどっぷりはまります。
飛行機マニアであり航空会社で働いていた私は先日とあるサービスを知りました。今回はそのサービスについて書きたいと思います。
1. アメリカン航空の有料優先搭乗を知っていますか?
最近アメリカ国内の移動にマイレージの関係でOne World加盟会社であるアメリカン航空を利用する機会が増えました。
多くの航空会社で優先搭乗のサービスがあるのですが、優先搭乗は通常係員のお手伝いが必要な方・赤ちゃん連れの方・妊娠中の方がまず飛行機内へと案内され、その次にファーストクラス利用者・マイレージの上級会員、最後に一般のお客様が飛行機内に案内されます。
この通常の優先搭乗サービスに加え、アメリカン航空がアメリカ国内線の乗客伸び悩みや燃料高騰による収益減を補うために始めたのが「エクスプレスシート制度 = 有料優先搭乗制度」です。
2. アメリカン航空のエクスプレスシート制度(有料優先搭乗)とは?
これはアメリカ国内線のみのサービスで通常の座席料金に20〜40ドル追加で料金を払うと優先搭乗ができるようになる制度です。(路線によって料金は異なる)
対象客はアメリカ国内線に搭乗する人で自動チェックイン機を使って搭乗手続きをした人のみが、エクスプレスシート制度に申し込むことができます。
ちなみに自動チェックイン機は英語でキオスクと言います。キオスクと聞くと駅にある売店を思い浮かべてしまいますが売店はありませんよ。
3. アメリカ国内線の受託手荷物は有料
JALやANA国内線の預け手荷物は重量制限はあるものの制限内であれば手荷物を無料で預けることができます。(受託手荷物無料なのは利用客としてとてもありがたい!)LCCの場合は受託手荷物は有料がほとんどです。
アメリカは大手航空会社を含めほぼ全航空会社の国内線預け手荷物は有料です。アメリカン航空の場合は1手荷物25ドルの追加料金が発生します。
その為、受託手荷物の料金を節約するために荷物を機内持ち込みする人が多いです。とはいえ飛行機内の収納スペースには限りがあるため、収納スペースを確保するためにみんな早く飛行機の中に入りたくて仕方がないのです。
万が一収納スペースがないとなると搭乗口で荷物を預けるはめになり、目的地到着後手荷物受け取り場まで行くことになり思わぬタイムロスが発生してしまいます。
(補足:航空会社が搭乗口で荷物を預けてくれる人を募集!と搭乗前にアナウンスをして協力してくれるお客様を募集している場合は無料で預けることができます。)
「じゃ早く飛行機内に入るために搭乗口前で並んで待とう!」と思って並んでも無駄です。チケットには飛行機内に案内される順番が書かれているので気付かぬふりをして搭乗口に進んでも係員にまだあなたの番ではないと言われてしまいます。
4. 果たして有料優先搭乗の需要はあるのか!?
アメリカ国内線を利用する機会が増えて感じたことは、みんな機内手荷物が多いということです。だいたい一人一つはコンパクトサイズのスーツケースを持っています。そして、最後の方に搭乗するとだいたい収納スペースの空きはほぼない。でも確かに荷物の追加料金取られるくらいなら持ち込みたくなるという気持ちも正直分からなくありません。
それを思うとエクスプレスシート制度は、絶対に搭乗口で荷物を預けたくない人がお金を払うことで優先的に飛行機内へ入ることができ確実に収納スペースを確保できるので、優先搭乗対象旅客ではない一般の人であれば結構需要があるのかもしれません。
5. この有料優先搭乗のおかげでとんでもない目に遭いました。
最後に少しだけ体験談を紹介します。先日アメリカン航空を利用したときのことです。
フライト後日カードの請求書を見たらなぜかアメリカン航空から50ドル(2名分)追加で請求がきていました。身に覚えのない請求だったのでカスタマーデスクに問い合わせしました。そしてその担当者は「有料優先搭乗を利用されたからですね〜!」と一言。
「有料優先搭乗!?? 何だそれ???」という感じでした。
優先搭乗もしてなければ有料の優先搭乗サービスがあることも知らなかったし、そもそもそんなサービスリクエストをした覚えはありませんでした。しかも有人カウンターでチェクインしたのにそんな優先搭乗の説明も何もなく、なぜそんな請求がきたのか謎でした。
カスタマーデスクに問い合わせたら「払い戻しはできない」と言われ「納得がいかないようでしたら払い戻しリクエストフォームに必要事項書いて送ってください」と言われカチーン。
何だそれ!?と思いつつ払い戻しリクエストを送ったら約1ヶ月後に50ドル戻ってきました。無事に返金されたからよかったけれど、もし返金されなかったら泣き寝入りするしかありませんでした。
実はエクスプレスシート制度(有料優先搭乗)が発表されたのは2010年。
私が身に覚えのない請求がきたのが2016年の春だったので、このサービスはもう6年続いているんですね!!
意外や意外で他大手航空会社と差別化できてアメリカン航空にとってはプラスのサービスなのかもしれません。
6. まとめ
私は大手日系航空会社で働いていたのですが、日系と米系の航空会社って本当に色々違うなとアメリカ系航空会社の利用が増えますますそう感じるようになりました。
思うことは色々あるのですが、これからも飛行機マニアであり続けたいと思います。おーしまい!
少しでもこの記事がお役に立てたら嬉しいです!
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