アメリカには残念ながらゴールデンウィークはありません。イースター(Easter)や母の日(Mother’s Day)などのイベントはあるものの1月のマーティン・ルーサー・キング・デー以来3連休がなく、ちょっとウズウズ。
5月はアメリカの連邦政府が定めた祝日の一つである「メモリアルデー(Memorial Day)」があるので久々の3連休!!仕事も休みなので今から何をしようか楽しみです。ところでメモリアルデーとは一体どんな日なのでしょうか?恥ずかしながらアメリカに住んでいるのにまだまだ知識不足なことが多く、グーグルにお世話になりっ放しです。
ということで今回は休みを喜ぶ前にメモリアルデーが一体どんな日なのか調べ記事にまとめました。私と同じように「メモリアルデー」ってどんな日なの?何をする日なの?と疑問に思っている方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
1. メモリアルデーとは?
メモリアルデー(英語: Memorial Day)は戦没将兵追悼記念日(せんぼつしょうへいついとうきねんび)です。なんだか漢字だらけで読みにくい&言いにくいですね。簡単に言うとメモリアルデーは「兵役中に亡くなったアメリカの男女を追悼する日」です。5月の最終月曜日がメモリアルデーと定められています。
*ベテランズデーと混同しがちですがメモリアルデーとベテランズデーは異なります。両祝日の違いについては「ベテランズデー(Veterans Day): 休日にならない企業・学校があるので注意」で紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
メモリアルデーは1971年にアメリカ連邦政府に正式な休日と定められ、最初は南北戦争で亡くなった人を称える為に作られた日でしたが、第一次世界大戦の後はあらゆる戦争・軍事行動で亡くなったアメリカの兵士を含むようになりました。
かつてメモリアルデーは「デコレーションデー(Decoration Day)」として知られていた!
実は、第一次世界対戦前までメモリアルデーは「ポピー・デー」や「デコレーションデー」と言われていました。なぜデコレーションデーなのかと言うと、デコレーションは日本語で「飾り」と言う意味で、メモリアルデーには亡くなった兵士のお墓を花で飾り追悼するのが習慣だったことから「デコレーション(飾る・飾り)デー」と言われていました。
2. メモリアルデーはどんなことをするの?
多くの人は戦争で亡くなった人の追悼のために墓地や記念碑を訪れます。アメリカの墓地は日本と違いとても広々としていて、観光名所の一つとして認識されている墓地も多くあります。手入れの行き届いた公園のようなイメージです。
バージニア州にある「アーリントン国立墓地(Arlington National Cemetery)」はアメリカ最大の墓地で首都ワシントンD.C.からポトマック川を渡ってすぐの所にあります。この墓地には第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争等の戦没者が祀(まつ)られ、現在でも戦没者やテロ犠牲者などのアメリカ合衆国のために尽くした人物の墓地が存在しています。
メモリアルデー前の金曜日に行われること
メモリアルデー前の金曜日には米国陸軍第3歩兵連隊の兵士たちが墓石の列に沿って歩き、各墓石の前で立ち止まり、敬礼をし、小さいサイズの星条旗(国旗)をお墓の前の地面に立てます。この兵士たちは、「オールド・ガード(Old Guard)」と呼ばれる特別な連隊の一員として、これまでに従軍し戦死した20万人以上の兵士たちの墓に国旗を捧げることを名誉としています。
連隊の兵士は「They have done their job, and now it’s my turn to do mine. ((ここに眠る人たちは)それぞれの任務を果たしました。今度は私が自分の任務を果たす番です。)」と言い次のお墓へ移ります。
メモリアルデー当日
メモリアルデー当日はアメリカ大統領または副大統領の演説(スピーチ)が行われ無名戦士のお墓に花輪を飾ります。英語で花を飾ることを「lay a wreath」と言います。その後軍隊のメンバーは礼砲(rifle salute)をします。亡くなった兵士の家族や親族はお墓を訪れ、それぞれ祈りを捧げます。
アメリカには日本のようにお彼岸がないのでこのメモリアルデーにお墓参りをする人もいるようです。アメリカに来てからずっと気になっていたのですが、私の身内や親族はお墓参りをしません。文化の違いなのだと思うのですが、お葬式後に墓地に行ったきりで命日は自分なりに故人を偲んで終わりなんです。渡米した当初、少しカルチャーショックでした。
メモリアルデーの週末はアメリカ各地でパレードやイベントが開催されます。全米各地で催されるパレードは軍人と退役軍人組織の合同で行われ、アメリカ国内ではニューヨー・シカゴ・ワシントンの3都市の大規模なパレードが特に有名です。追悼をする日とは言ってもしんみりとした雰囲気にならないところがアメリカっぽいですね。
また、非公式ではありますがこの日は「夏の始まり」として認識されていて本格的なサマーシーズンに入ります。ちなみに夏の終わりはレイバーデーです。
3. メモリアルデーまとめ
今回はメモリアルデーについて紹介しましたがいかがでしたか?
メモリアルデーウィーケンドは各地で様々なイベントが行われます。せっかくの3連休だから何かしたい!どこかに行きたい!と思っている方はぜひ「○○(都市名) Memorial Day 又は Memorial weekend Event」と検索してみてくださいね。
メモリアルデーの3連休を利用して(ちょっと早い?)夏休みを取る人も結構多いんですよ。皆さんも素敵な3連休をお過ごしください。
少しでもこの記事がお役に立てたら嬉しいです!
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