アメリカにこれから永住予定、または2〜3年アメリカに住む予定という人からお問い合わせの多かった「アメリカでどうやってコンタクトレンズを購入できるのか」について経験談を元にご紹介をしたいと思います。
結論から先に言ってしまうと、アメリカでコンタクトレンズを購入するには処方箋が必ず必要です。メガネを作るときも処方箋が必要です。
処方箋なしでレンズの購入ができるという話を聞いたことありますが、果たして安全なのかどうか分からないので個人的には面倒でも眼科に行って目の検査をしてからちゃんとした店でレンズを購入することをおすすめします。
アメリカでこれからメガネ、またはコンタクトレンズの購入を検討している人の参考になれば嬉しいです。それでは早速見てきましょう〜!
1. アメリカ移住後すぐに眼科に行けるか心配だった
多くの方がご存知の通りアメリカの医療保険制度は日本と全く違います。
日本では健康保険証があれば基本的に眼科も歯科も内科も全部問題なく受診できますよね。ところがアメリカの場合はそんな簡単にはいきません。
保険の話は奥深〜いのでここでは詳しく書きませんが、アメリカで加入することになる保険はだいたいどのプランも眼科と歯科はオプションになっているため、眼科のプランに入っていないと眼科に行った時に保険料の割引がきかず全額自己負担になります。
ちなみに眼科保険は英語でEyeMedと言います。
渡米前に眼科保険に入る必要があるという情報を得ていた私は、いつも通っていた日本の眼科にお願いして1年分のコンタクトレンズを処方してもらいました。ちなみに私が長年ずっと使っているコンタクトレンズは「アキュビューオアシス(乱視用)」です。
もしアメリカですぐに眼科に行けるか分からないという人は、可能なら日本で少し多めにコンタクトレンズを購入してから渡米することをおすすめします。
2. 眼科に予約を入れる(アポイントメント)
アメリカで医療機関を受診する場合は基本的に事前予約制です。当日の予約キャンセル・変更は有料な場合もあるので事前に予約に関する注意事項を聞いておきましょう。
アメリカで失敗しないかかりつけ医を見つける方法を紹介した記事でも触れましたが、眼科選びもできれば周りの人から口コミ情報を得た方がいいです。予約が取りやすい、先生やスタッフの対応など予約前に少し調べましょう。
次に、自分の眼科用の保険プランが利用できる機関を探します。保険会社には必ず医師探しに使えるネットーワークページがあるので加盟している保険会社のウェブサイトをぜひチェックしてください。
3. 診察は思っていたよりもスムーズだった
アメリカで病院に行く時ってとても緊張しますよね。英語で色々説明されて理解できるかな?先生怖くないかな?と毎回(年に1回の健康診断の時くらいしか病院に行きませんが)私は緊張しています。
さて、私が行った眼科ですが見た目はメガネ屋さんのようなところでした。本当にここに眼科の先生がいるのか?と疑問に思ったほど店内(病院内)はメガネ屋さんでした。診察室は眼鏡売り場とは別の所に2部屋ありました。
*以下、流れや手続きは医療機関によって異なることがあります。参考として読んでいただけたら嬉しいです。
①受付をする。
窓口で「○時に予約したxxです。」と言うと、予約表に到着時間・予約時間・名前・ドクターの名前を書くように指示があります。(初診の場合はドクターの欄は空欄で良いと思います。)この時に、保険のカードと身分証明用にIDを提出します。
*カード類の返却漏れに注意!
②待機時間に問診票に必要事項を記入する。
この問診票は英語なのでとても記入に時間がかかりました。
氏名・住所・生年月日・勤務先・保険会社名・薬のアレルギー・病気歴・使用しているコンタクトレンズのメーカー(タイプ)などを記入します。
③看護師さんの指示に従って検査を受ける。
問診票記入後、名前が呼ばれたら看護師さんの指示に従って必要な検査を受けます。検査が始まると、日本で眼科の検診を受けたことのある人であれば「これ日本で受けたことのある検査だ!!」とすぐに安心できると思います。
まずは、病院で用意されているコンタクトレンズ用の容器に今装着しているレンズを外して機械を覗き込むように指示があります。(気球のマークが見えるやつです!)
次に、場所を移動し眼圧を測ります。目を開けたままにするように指示があり、空気が「ボン!」と出てきます。
④問診
ここからは個室に移動して先生と二人きりになります。目に関して気になることがあればこの場で先生に伝えておきましょう。
私は先生から今使っているコンタクトレンズメーカーは好きか?と聞かれました。長年アキュビューを使っていて気になることはなかったので満足していると伝えると、先生は今回も全く同じメーカーのレンズを用意してくれると仰っていました。
⑤視力検査
まず裸眼のまま視力を測ります。ここで日本の眼科とアメリカの眼科の違いが一つ。それは日本は丸が欠けているところを「右・左・上・下」と答えていきますが、アメリカの場合は映し出された、もしくは表示されているアルファベットを順に答えていきます。
小さくて読みにくいアルファベットは「順通りでなくても読めるものだけ読んでみて」と指示があります。英語だとちょっとドキドキしますが焦らずゆっくりアルファベットを読み上げてくださいね。
⑥新しい度数のコンタクトレンズを装着して見え方を確認
視力検査の後、度数の変更がある場合は新しい度数のコンタクトレンズを装着して最終チェックをします。(試し用のレンズは無料です。)
見え方に問題がなければ検査は全て終了です。
⑦会計とコンタクトレンズの注文
私が行った眼科(メガネ屋さん)にはレンズの在庫がなかったため、後日自宅に郵送してもらうことにしました。(送料無料)日本では3ヶ月ごとにコンタクトレンズの購入をしていましたが、今回は1年分購入することにしました。(処方される処方箋は1年間有効です。)
なんとアメリカでコンタクトレンズを買うと保険がある人はレンズ代も保険割引対象になるそうです。日本ではコンタクトレンズは保険対象外だったのでこれは嬉しい!
*保険の種類によってはレンズ代が保険適用にならない場合もあるようです。詳しくは加入している保険会社に問い合わせてください。
乱視用のコンタクトレンズは通常のレンズよりも少し高いのですが、割引もあったせいか日本でコンタクトレンズを購入するよりもアメリカで買った方が安かったです。
思っていたより安くすんだ!!
今回眼科にかかった費用をまとめました。
【保険適用前】
眼科検診・・・129ドル
コンタクトレンズ代(2weekアキュビューオアシス乱視用・1年分)・・・423.60ドル
全ての合計・・・552.60ドル
【保険適用後】
合計223.60ドル(←これが私が実際に払った額です。)
4. 眼科検診当日持って行った方が良いもの
眼科検診に持っていくと良いものをリストにまとめました。ぜひ参考にしてくださいね!
- 保険カード
- ID(州発行の運転免許証やグリーンカード)
- 今使っているコンタクトレンズの空き箱(今の度数が分かるもの)
- 普段使用しているメガネ(なくても問題はないですがメガネ持参で行くとメガネの度数の確認もしてもらえます。)
- 支払い用のクレジットカードや現金
5. アメリカでコンタクトレンズを買う方法まとめ
今回はアメリカでコンタクトレンズの購入の仕方をご紹介しましたがいかがでしたか?
なかなか日本語の分かる眼科の先生を探すのは難しそうですが、ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市には日本人、または日本語の分かるスタッフがいる眼科もあるようです。
アメリカで初めて行う全てのことに戸惑いや緊張が常に伴いますが、アメリカの眼科に初めて行っみて思ったことは「予約制な分、無駄な待ち時間がなくて済む。そして悩んだ挙句、眼科保険(EyeMed)に加入して良かった!」です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでもこの記事がお役に立てたら嬉しいです!
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